侍ジャパン大学代表選考合宿では、捕手の候補も注目されるが、特に抜群の強肩が評価される上武大の進藤勇也選手が注目される。
城島氏が評価
福岡ソフトバンクの球団会長付き特別アドバイザーを務める城島健司氏がこの日、合宿を視察し、上武大の進藤勇也捕手について「彼が良い選手であることは間違いない」と評価した。
城島氏は福岡ダイエーに入団すると、強打の保守としてチームを常に日本一を争うようなチームへと押し上げ、またメジャーリーグでもシアトル・マリナーズなどでプレーをしていた。
進藤捕手は福岡市出身で、地元の伝説的な捕手からの評価を聞き、「ザ・打てる捕手。ジョー・バズーカももちろん知っていますし、結構YouTubeの映像も見ています。やっぱり凄い存在。びっくりです。そんな人から言っていただけるのはめちゃくちゃうれしいです」と驚きを見せていた。
個人的には打撃にはまだまだ課題はある。春のリーグ戦は故障をしていたこともあり、まだ本調子ではないと思うが、福岡ソフトバンクには甲斐選手だけでなく、東海大では肩の強さが評価された海野選手などが入団しているものの、どの選手にも打撃がやや物足りなく、甲斐選手の壁を打ち崩せる存在となりきれていない。
また、上武大の先輩で北海道日本ハムの古川裕大選手は、福岡県出身としても先輩だが、古川選手は打撃が素晴らしく、北海道日本ハムにドラフト3位で指名された。その古川選手から正捕手を奪った進藤捕手ではあるが、現時点で打撃は古川選手の評価にはまだまだ追いついていないと考える。
肩の強さでは大学生はもちろん、今年の捕手のドラフト候補で頭一つ抜けている感じで、貴重な捕手の候補でドラフト上位指名が予想される。進藤選手クラスの肩があれば、打撃を置いておいてもドラフト1位指名は考えられるものの、レギュラー捕手のいるチームでは、最終的には打撃がものを言う事になりそうだ。
侍ジャパン大学代表入りは確実と思うが、まずは日米大学野球でアメリカの速球派投手にどんな対応をし、またジャパンの投手陣をどのようにリードするのか、リーダーシップを見せたい。そしてプロ入りに向けて秋に打撃でも結果を残してゆきたい。



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