2012年のドラフト2位で阪神に指名され、11年間プレーをして今秋に戦力外となった北條史也選手が、三菱重工Westでプレーすることがわかった。
「欲しい人材」
北條史也選手は光星学院で大型内野手として注目され、2012年のドラフト2位で阪神に指名された。その後、鳥谷選手の後継者として期待をされ続け、2016年には122試合に出場して5本塁打、105安打を記録したものの、徐々に1軍出場の機会が減って行き、今年は1軍の出場は無く、10月13日に戦力外となった。
他球団からのオファーを待ったものの声はかからず、11月に入り三菱重工Westの大川広誉GMから「欲しい人材」と声を掛けられると、「ありがたい話。欲しいって言われたところに行くのがいいと思いました」と社会人でプレーすることを決断した。
北條選手は帰国している2012年ドラフト1位の藤浪晋太郎選手と食事をし、メジャーの話を聞いたという。「あいつはアメリカの方が合っている。応援しているし、でも僕もまだ野球ができる」と話し、共に野球を続けて切磋琢磨していくと誓った。
今年、阪神は日本一を決め、パレードが行われた。その場面に北條選手は参加できず悔しい思いはあるが、「都市対抗、日本選手権とか注目度がありますし、大舞台で頑張っている姿を見せたい」と話し、「プロじゃないですけどまた応援してもらえたらありがたい。また応援してほしいなって、心から思います」と願った。
社会人野球でどのようなプレーを見せてくれるか、非常に楽しみだ。高校から阪神一筋だった事もあり、他の空気や指導方法などを経験して、またプレーも変わってくるかもしれない。そして、苦しみながらも、今年日本一になった阪神を支え続けてきたメンバーであることは間違いない。その誇りを胸に社会人野球で輝きたい。


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