福岡ソフトバンクがドラフト1位で指名した大阪桐蔭の前田悠伍投手と、契約金1億円、年俸1000万円で仮契約を交わした。背番号は41が有力となっている。
「1年間は体作りというタイプの投手ではない」
仮契約を交わした前田悠伍投手は、1年秋には大阪桐蔭のエースとして投げていた。キレのあるストレートとチェンジアップは非常に安定しており、球速が140キロ前後でも空振りを奪える球だった。
その後、球速は148キロを記録しているものの、2年時はやや結果をを出せなかった。今年もセンバツでは敦賀気比、東海大菅生戦で9回1失点で完投勝利、チームをベスト4に導く投球を見せたが本調子ではなく、春季大会ではベンチに入らずに夏に向けて調整に入った。
夏は大阪大会決勝で履正社に敗れて甲子園出場はできなかった。しかし侍ジャパンU18代表入りすると、アメリカ戦で5回2/3を無失点に抑える快投を見せ、決勝の台湾戦も7回を4安打1失点で完投、世界一に輝いた。
球速こそ150キロに到達しなかったが、ストレートのコントロールとキレ、そして球速差のある2種類のチェンジアップが抜群で、1年秋やU18W杯で見せた投球が前田投手の真骨頂と言える。侍ジャパンについて前田投手は、「日本代表は背負いたいと常に思ってますし、まずはそのレベルに1歩でも近づけるような練習をしていかないといけないと思っているので。まずは準備というか、自分をアピールしていけたら」と話す。
小久保監督は「焦らせることはないと思いますけど、1年目だからといって1年間は体づくりというタイプの投手ではない」と話し、1年目から起用する可能性も示した。前田等つも「技術面と体作りの面で両立しながら、1日でも早く1軍に上がって活躍できたらいい」と話す。
おそらく、今の投球でもプロ1軍で結果を残すことができそうで、5回を1失点くらいに抑える事はできるが、まずはオリックスの宮城投手のように2桁勝利ができるくらいの投球術を使った投手になるか、または球速を140キロ後半のレンジに持ってきて力でも抑えていける投手になるか、体を鍛えながらプロでの姿を模索したい。



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