福岡ソフトバンクが、明治大の宗山塁選手をドラフト1位候補として注目していることがわかった。
「現状での上位候補はあると思います」
福岡ソフトバンクの球団幹部は、明治大の宗山塁選手について、「担当スカウトは大学入学時からずっと見ています。すべての動きでアマチュアトップクラス。今のところは、現状での上位候補ではあると思います」と話し、トップクラスと評価した。
その評価について、「ショートの守りに関しては言うことはないです。素材とかいうレベルではなく、現時点で、もう坂本くんタイプですかね。肩も良し、送球も良しで」と説明し「超特A」とした。
宗山選手は広陵高校時代からショートの守備に定評があり、安打を積み重ねる打撃も高く評価されていた。明治大では1年春からショートのレギュラーとして出場すると、守備は元々高いレベルだったものが、毎年さらに磨かれている感じで、今年秋のプレーはすでに落ち着いてランナーの足に合わせてアウトにするような、プロでもトップレベルの選手のようなものだった。
そして打撃についても3年までに東京六大学リーグ通算94安打を記録、2年春に打率.429で3本塁打、秋は打率.354で4本塁打とハイアベレージとホームランを放つ打撃で、鳥谷敬選手のようなプレーを見せていた。ソフトバンクの関係者も「本塁打を量産するタイプではないがミート力がある。足も周東レベルではないけど走れる。守れる、打てるで人気になる」と評価し、スカウトからは「早大時代の鳥谷以上」との声が出ているという。
福岡ソフトバンクはショートで5度のゴールデングラブに輝いている今宮選手がプレーしているが、今年は33歳とベテランとなっている。また、打撃面でやや物足りないという評価があるのか、打撃の良い遊撃手の候補を、これまで毎年のようにドラフト会議で指名をしており、2022年にはホームランを打てる大型遊撃手のイヒネイツア選手をドラフト1位で指名している。
今年はイヒネ選手がいることから、遊撃手の候補を支配下ドラフトでは指名しなかったが、イヒネ選手の今年の成長の具合によっては、宗山選手のドラフト1位指名がさらに有力となってくる可能性がある。3年後から5年後に、ソフトバンクのショートを守っているのが誰になるのか、それを考えていく事になりそうだ。


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