都市対抗野球近畿地区2次予選では、三菱重工Westが日本生命に0-2と敗れたが、先発の竹田祐投手は151キロを記録し、力のある投球を見せた。
阪神は2人態勢
日本生命戦に先発した竹田祐投手は高校、大学とドラフト候補として注目され、社会人でも1年目に大学時よりも力の増したストレートを投げて昨年は社会人トップクラスの右腕としてドラフト会議での指名が注目されていた。
しかし2年目だった昨年はストレートの伸びも欠くなど苦しい投球が続き、指名漏れとなってしまう。この冬は「絶対に変わってやろう」と決意し、「球速も結構上がってきました。去年は下半身をまったく使えていない投げ方だったんですけど、その課題を冬につぶしてきました。今はあまり体が疲れない投げ方で、パワーも出るようになりました」と話す。
この日は8回途中まで投げて7安打とランナーを背負いながらの投球になったものの、6回までは無失点に押さえていた。7回に2アウトから連続長短打を浴びて1点を失うと、8回には2アウトから2ベースヒットをゆるして降板、その後、ランナーが還って2失点となった。7回2/3で7安打5奪三振2失点という内容だった。「今日の負けは悔しいです」と話した。
この日は阪神が畑山統括スカウトなど2人態勢で視察、巨人など11球団のスカウトが視察に訪れた。巨人・岸スカウトは「去年より凄くいい。球の力が戻っている。元々力のある投手だし、これからもしっかりと見ていきます」と評価し、他のスカウトも「今年で25歳。もちろん注目しています」と話した。
ストレートの球威が戻り、この春からは「楽しく良い感じで投げられている」と話す。今年のドラフト候補として再び注目されるが、「あまり意識しないようにして、やることをしっかりやれば、ついてくるものと思っています」と話した。実力はすでに十分証明している。あとは一つ一つの持ち球がプロで通用するとスカウトが感じるものになっていれば、ドラフト会議では指名の可能性は高い。


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