【ドラフト1位候補】早大・伊藤樹投手、アクシデント乗り越え開幕戦勝利!ロッテ、ヤクルトスカウトも高評価

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東京六大学野球春季リーグ戦が開幕を迎え、連盟創設100周年という記念すべきシーズンで、早稲田大学が東京大学との1回戦に臨んだ。この試合で、プロ注目の早稲田大学のエース右腕・伊藤樹投手が、2回に打球が左太腿裏に直撃するアクシデントに見舞われながらも、7回を4安打1失点と好投し、チームを開幕白星に導いた。その精神力と投球術に、視察に訪れたプロ野球スカウトたちも改めて高い評価を与えた.

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アクシデントを乗り越えた魂の投球:7回1失点で勝利に貢献

2回先頭打者の打球が伊藤樹投手の左太腿裏に直撃。一度は倒れ込むほどの痛みに襲われたが、マウンドを譲ることはなかった。早稲田のエースナンバー「11」を背負う誇りと、「ここで代わって試合に負けると考えたら、投げるしかない。交代するつもりはありませんでした」という強い責任感を見せ、小宮山監督の「代わるか?」という問いかけにも「投げます」ときっぱり言った。

踏み込むたびに痛む足を引きずりながらも、伊藤投手は低めを意識し、両サイドに丁寧に投げ分ける投球に徹した。初回には146キロを計測したストレートの球速は130キロ台後半まで落ちたものの、変化球を効果的に使い、114球の熱投で7回を1失点に抑え、チームに貴重な勝利をもたらした。「投手としての、投げ意地、みたいなところは人より強い。1試合目のマウンドに立てて、勝ち星もつけられたので喜ばしい」と話した。

プロスカウトも絶賛:ゲームメイク能力と対応力を高く評価

ネット裏で伊藤投手の投球を見守ったプロ野球スカウトたちも、アクシデントに見舞われながらも試合を作り上げた能力を高く評価した。

  • 千葉ロッテ・榎康弘アマスカウトディレクター:「打球が当たり、本調子ではない中でもゲームメークできた。変化球を低めに集めることができる」
  • 東京ヤクルト・橿渕聡スカウトグループデスク:「打球が当たってからは、力というよりは変化球を多めで投げていたが、どんな状況にも対応力がある。実績もあり、ゲームメイク力に優れた投手」

目指すは偉大な先輩の背中:ドラフト1位と通算20勝

早稲田大学の小宮山悟監督は、自身も早大のエースとして活躍し、ドラフト1位でロッテに入団した経歴を持つ。伊藤投手は、その小宮山監督の在学時の通算20勝という記録を目標に掲げ、寮の扉にその成績を貼り出しているという。この試合で通算14勝目を挙げ、偉大な先輩の背中まであと6勝と迫った。

アクシデントに見舞われながらも、最後までマウンドを守り抜き、チームを開幕勝利に導いた伊藤樹投手。その強い精神力と高い投球術は、プロの世界でも十分に通用するはずだ。「ドラフト1位でのプロ入り」と「プロで15年以上活躍すること」という目標にを掲げ、すでにプロ野球でもこういう事態になった時にはこのように投げる、というようなイメージもしながら投げているように思える。

プロフィールと特徴:仙台育英出身、将来を嘱望される本格派右腕

  • 出身: 秋田県
  • 経歴: 小学時代から野球を始め、仙台育英高校(宮城県)では1年夏と3年春に甲子園に出場。早稲田大学では1年春からリーグ戦にデビューし、3年夏には大学日本代表にも選出された。
  • 身長・体重: 176cm・78kg
  • リーグ通算成績: 47試合 14勝3敗 防御率1.72(記事掲載時点)
  • 特徴: 最速151キロのストレートを軸に、多彩な変化球を操る本格派右腕。高校時代からプロのスカウトに注目される逸材で、大学でもエースとして安定した成績を残している。

プロ野球でも頼もしいエースとして投げる姿を見せてくれる、そう期待させる伊藤樹投手、スピード的には伊藤投手を上回るような球を投げる投手もいるが、それを上回るようなプロでの活躍の期待を感じさせるものがある。

この春はこの日の影響でもし投げられなくなったとしても、評価は落ちることはないだろう。ドラフト上位での指名となりそうだ。

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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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