甲子園常連校である大分の明豊高校に、入学早々から「規格外」と称される逸材が現れた。1年生の内野手・川口琥太郎選手は現在行われている春季九州大会において、長崎商戦で代打で登場していきなり満塁ホームランを放つなど、期待された通りのポテンシャルの高さを見せつけた。2027年のドラフト候補として早くも注目されている。
衝撃の代打満塁ホームラン!打率.857の“スーパー1年生”現る
川口琥太郎選手は中学時代、ヤング志免レッドスピリッツで通算13本のホームランを放ち、進学時には多くの強豪校から誘いを受けたという。その中で「一番早く声をかけてくれた」と、甲子園常連校である明豊高校に進学し、「走攻守全てそろった選手になりたい」と語り、打撃だけでなく、走塁や守備でもチームに貢献できる選手を目指している。
そしてすでに、後まで川口選手を語るときに必ずプロフィールに入ってくるような活躍を見せている。入学直後の練習試合で1番ショートで出場し特大のホームランを放つと、の高校公式戦デビューとなった春季九州大会準々決勝の長崎商戦では、5回無死満塁という場面で代打として起用され、低めのスライダーをうまく拾い上げ、打球は右中間の芝生席へ飛び込む満塁ホームランとなった。入学してまだ1ヶ月も経っていない1年生による、この劇的な一発は、球場に集まった関係者に大きな衝撃を与えた。
また今大会では、前日の福岡大大濠高校戦でも高校初公式戦ながら代打で適時打、次の打席では適時三塁打を放つなど、2試合で計6打数5安打、打率.857という驚異的な数字を記録。その打撃センスは本物であり、“スーパー1年生”と呼ぶにふさわしい活躍ぶりだった。
規格外の打撃センス!指揮官も期待寄せる才能
明豊高校の川崎絢平監督も、川口選手の打撃センスには舌を巻いている。「規格外です。打席が回ってくるのが楽しみでしかない」と語るように、これまで多くの選手を育ててきた指揮官も、その才能に大きな期待を寄せている。
練習試合での特大のホームラン、そして今大会でも衝撃の代打満塁ホームランなど、練習試合を含めて既に3本塁打を記録しているが、ホームランを放つたびにストーリーがついてくる。スラッガーとしてその素質は十分だ。
この日の準決勝・神村学園戦でも8回に代打で出場すると、変化球に食らいつき一塁への内野安打とした際には、ベースにヘッドスライディングするなど、「簡単にアウトになりたくなかった」と、どんな形でも簡単にはアウトにならないという強い気持ちも表れている。入学早々から、その才能の片鱗を見せつけた川口琥太郎選手は、3年後の2027年ドラフト会議に向け、今後注目すべき存在となることは間違いない。
川口琥太郎選手 プロフィール
- 氏名: 川口 琥太郎(かわぐち こたろう)
- 所属: 明豊高校 1年
- 出身: 福岡県
- 生年月日: 2009年(平成21年)4月5日(16歳)
- 経歴: 志免レッドスピリッツ(中学)- 明豊高等学校
- ポジション: 内野手
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 178cm・80kg
- 50メートル走: 6秒7
- 中学通算本塁打: 13本
- 特徴: 入学早々から明豊高校で活躍する“スーパー1年生”。高い打撃センスと長打力が魅力。代打満塁ホームランを放つなど勝負強さも持ち合わせる。2027年ドラフト候補。


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