春季近畿地区高校野球大会では大阪桐蔭(大阪1位)が東洋大姫路(兵庫1位)に2-9で8回コールド負けを喫した。先発した中野大虎投手が6回9安打6失点、7回から登板した森陽樹投手は3失点と、プロが注目する侍ジャパンU18代表候補右腕が打ち込まれた。西谷浩一監督はプロ注目二枚看板の奮起に期待した。
プロ注目右腕・森陽樹投手、救援も流れ止められず3失点
大阪桐蔭にとって厳しい戦いとなった。先発した主将の中野大虎投手が6回9安打6失点と苦しむと、7回から2番手としてプロ注目の森陽樹投手がマウンドへ。しかし、東洋大姫路の強力打線は森投手にも襲いかかり、1回1/3を投げて4安打を浴び3失点。相手打線の勢いを止めることができなかった。試合は2-9の8回コールド負けとなり、大阪桐蔭にとっては2013年秋の大阪府大会で履正社に敗れて以来、12年ぶりの屈辱的な結果となった。
試合後、森投手は「泣いても笑っても夏しかない。最後なので強い気持ちを持ってやっていきたい」と必死に前を向き、「どれだけ自分自身、勝負をかけるっていうか、人生かかってるくらいの気持ちでどれだけやれるかと思っているので、とにかく強い気持ちでやりたい」と夏の大会へ向けての並々ならぬ決意を語った。
西谷監督、プロ注目二枚看板の奮起に期待「2人がやってもらわないと夏、勝てない」
まさかのコールド負けを喫した大阪桐蔭。西谷浩一監督は試合後、「こういうバッティングがしたいなと思わされる、お手本のようなバッティング」と東洋大姫路打線を称賛。「まだまだ力が足らないことがわかりましたので、いい勉強になりました」と厳しい表情で試合を振り返った。
投手陣については、「2人がやってもらわないと夏、勝てないので、切磋琢磨して、いい状態で大会に入ってもらうようにしたいと思います」と、森投手と中野投手というプロ注目の二枚看板への期待を語り、夏の雪辱へ向けて奮起を促した。現チームは昨秋の近畿大会も初戦で敗退し、6年ぶりにセンバツ出場を逃しており、夏はこの二人の奮起が不可欠となる。西谷監督は「キャプテンを中心に気持ちの強い選手が多い。しっかりやってくれると信じています」と選手たちの底力に期待を込めた。
森陽樹投手 プロフィール
- 氏名:森 陽樹(もり はるき)
- 所属:大阪桐蔭高校(3年)
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:最速151キロを誇るプロ注目右腕。2025年春季近畿大会1回戦の東洋大姫路戦では2番手として登板し、1回1/3を投げ4安打3失点。U18日本代表候補。夏の大会へ向けて「人生かかってるくらいの気持ちで」と強い決意を示す。



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