大阪桐蔭が今夏初登場し、今秋ドラフト候補の最速153キロ右腕・森陽樹投手(3年)が、3回パーフェクト投球を見せた。視察した巨人・水野雄仁編成本部長代理も高く評価をしている。
新フォームで3回パーフェクト!「誰が見ても圧倒している投球がしたい」
森陽樹投手は背番号10をつけ、この夏の初戦に先発した。「初戦が一番大事。自分が勢いを持って入って、チームに流れをという意識で投げた」と話し、力みのないフォームから伸びのあるストレートを投げ込んだ。初回に2者連続三振を奪うと、3回まで打者9人を完璧に抑え、4つの三振を奪った。この日の最速は147キロを記録した。
最後の夏に向けて作り上げたフォームだった。参考にしたのは、MLBのサイ・ヤング賞投手、レンジャーズのジェイコブ・デグロム投手。左足を真横に出すノーワインドアップ投法を取り入れ、「今一番、バランスが良い」と手応えを感じている。
巨人・水野編成本部長代理「真っすぐの走りはよかった」
この試合には、阪神が2人態勢など5球団のスカウトが集まり、巨人は水野雄仁編成本部長代理が視察した。
巨人・水野雄仁編成本部長代理:「一度、投げている姿を見たかった。真っすぐの走りはよかったと思う」
阪神・岡本スカウト:「力みがなく、まとまっている。落ち着いて投球していた」
今大会、森投手が背負うのは背番号「10」。エースナンバー「1」は、同じくプロ注目の右腕で主将の中野大虎投手(3年)が着ける。「正直、悔しかった。結果で見せようと思っています」とその胸中を明かす。
1年時に圧巻の投球を見せて、大型右腕としてこの学年のナンバーワン投手になると注目されてきた。しかしこの3年夏までの道のりは決して順調ではなかった。試行錯誤しながらようやくたどり着いた現在のフォームで、まずは高校最後となる輝く投球を見せたい。ポテンシャルはドラフト1位級で間違いない。あとは背番号1を、周りが納得して背負うことになるような投球を見せたい。
森陽樹投手 プロフィール
- 氏名:森 陽樹(もり はるき)
- 生年月日:2007年8月1日
- 出身地:宮崎県延岡市
- 経歴:東海東少年野球クラブ(小1) – 聖心ウルスラ学園聡明中学校(軟式野球部) – 大阪桐蔭高校(3年)
- 投打:右投左打
- 身長・体重:190cm・92kg
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:最速153キロ、身長190cmを誇る今秋ドラフト候補の大型右腕。2025年6月28日の練習公開で3回完全投球を披露。巨人、阪神など5球団が視察。2年春夏に甲子園出場。50メートル走6秒7、遠投120メートル。







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