滝川高の153キロ二刀流・新井瑛太投手が149キロで完投勝利、大学進学表明も3球団が視察

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全国高校野球選手権兵庫大会では、プロ注目の投打二刀流で主将の滝川高・新井瑛太投手(3年)が登場し、122球を投げ抜き2失点完投、津名に4-2で勝利して初戦を突破した。すでに大学進学を明言しているが、この日は3球団のスカウトが視察した。

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山本由伸流フォームで122球の熱投

新井瑛太投手は5つの四球を与えたものの要所を締め、122球を投げて6安打2失点で完投した。「エースの自覚として、自分が勝たせて勢いに乗せたかった」と話すとともに、「夏のために球数を意識してきた。その成果が出ました」と話し、確かな手応えを口にした。

春の大会では報徳学園相手に170球を投じ、制球を乱して敗れた。その悔しさをバネに、この3ヶ月間、投球フォームを見直してきた。参考にしたのは、ドジャースの山本由伸投手。左足の上げ幅を小さくし、クイックのように素早く投げるフォームを取り入れた。「元々、クイックの方がタイミングが合う。急に思いついて採用したら自分に合いました」という新フォームがはまり、体の連動性が向上。この日は力感を抑えながらも最速149キロを計測するなど、平均球速もアップした。

打っても「自分を殺してでも」チームに貢献

「3番・投手」で出場した新井選手は、バットでもチームを牽引した。初回2死からセンター前ヒットを放つと、1-0で迎えた5回1死二、三塁のチャンスでは、確実に遊撃ゴロを転がして貴重な追加点を挙げた。高校通算15本塁打を誇る長打力があるが、「自分を殺してでもチームの役に立ちたい」と、この日はチームバッティングに徹した。

「滝川を古豪から強豪に」45年ぶりの甲子園へ

中学までは無名の外野手。私立からの勧誘もなく、進学校の滝川に進学した。1年秋に投手に本格挑戦すると、2年春には150キロを計測するなど、その才能が一気に開花。今年4月にはU18日本代表候補合宿にも参加し、投手歴わずか2年半で世代を代表する二刀流選手へと成長を遂げた。「この高校のおかげで成長できた。滝川を古豪から強豪にするために甲子園を目指します」と、母校への感謝と強い決意を語る。

卒業後は大学進学を予定しているが、プロへの思いは強い。「大学で経験を積んで即戦力になれるように」と、4年後のプロ入りを見据える。大会前に進路を表明していたが、この日は3球団のスカウトが視察をした。

春夏通算19度の甲子園出場を誇る名門を、45年ぶりに聖地へ。新井瑛太の挑戦の夏が始まった。

新井瑛太選手 プロフィール

  • 氏名:新井 瑛太(あらい えいた)
  • 生年月日:2007年10月26日
  • 出身地:神戸市
  • 経歴:小束山少年団野球部(小1) – 明石ボーイズ(中学) – 滝川高校(3年)
  • 投打:右投左打
  • 身長・体重:179cm・78kg
  • ポジション:投手、遊撃手
  • 主な特徴や実績:投げては最速153キロ、打っては高校通算15本塁打を誇るプロ注目の投打二刀流。2025年夏の兵庫大会初戦で2失点完投勝利。ドジャース・山本由伸投手を参考にした新フォームで進化を遂げた。U18日本代表候補。卒業後は大学進学予定。50メートル走6秒2、遠投100メートル。
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高校野球の兵庫大会では、滝川が津名との2回戦を4―2で制して初戦を突破した。
この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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