全国高校野球選手権大会の甲子園練習が1日に行われ、天理(奈良)の冨田祥太郎内野手(3年)が、甲子園初アーチを誓った。「派手なこと、人と違うことが好き」と語る高校通算18本塁打のスラッガーが、聖地のど真ん中へ、華やかな一発を叩き込む。
「出塁にこだわって、チャンスでも打ちたい。バックスクリーンに入れたい」
「出塁にこだわって、チャンスでも打ちたい。バックスクリーンに入れたい」。甲子園練習を終えた冨田祥太郎選手は、力強く聖地での活躍を誓った。182cm83kgの左打ちの二塁手で、今夏の奈良大会では、1番バッターではあるが、初戦から準決勝まで4試合連続本塁打を記録し、今大会出場する選手で地方大会での最多本塁打となる。
その長打力は、試行錯誤の末にたどり着いた独特の打撃フォームにある。阪神・近本光司選手のようにバットを寝かせた形から始動することで、「準備が遅く、投手に差し込まれていた課題をなくせるように」なり、ボールを長く見極めることが可能になったという。「無駄なく打てる準備ができる」と手応えは十分だ。さらに、「華やかでスピード感がある」と、メッツの主軸、フランシスコ・リンドア選手の打撃も参考にしている。
ヒョウ柄のトップスを愛用、夢はメジャーと「ベースボール・ユナイテッド」
「派手なこと、人と違うことが好き」と語る冨田選手は、ナインも目を丸くする個性的なセンスの持ち主だ。一張羅はヒョウ柄のトップスで、練習時には紫や黄緑といったカラフルな野球道具を使用することもあるという。
また、かなり強い個性を持っている。将来的にはスイッチヒッターへ挑戦を口にしたり、メジャーリーグでのプレーに加え、アラブ首長国連邦で発足したプロ野球リーグ「ベースボール・ユナイテッド」への参戦も目標に掲げる。目立つことが好きな冨田選手が、甲子園という舞台でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、非常に注目が集まる。
冨田祥太郎選手 プロフィール
- 氏名:冨田 祥太郎(とみた しょうたろう)
- 所属:天理高校(3年)
- ポジション:内野手
- 投打:右投左打
- 身長・体重:182cm・83kg
- 主な特徴や実績:高校通算18本塁打を誇る右のスラッガー。2025年夏の奈良大会では4試合連続本塁打を記録。阪神・近本光司選手やメッツ・リンドア選手を参考にした独特の打撃フォームが特徴。“お祭り男”の愛称で親しまれる。


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