北海道日本ハムが、健大高崎の最速158キロ右腕・石垣元気投手(17)を今秋のドラフト1位候補としてリストアップし、徹底マークしていく方針であることが分かった。北海道登別市出身の道産子でもあり、高校No.1と評価される投手を甲子園で初戦から幹部を含めた複数人態勢で注視するほか、沖縄で行われるU18W杯にも複数スカウトの派遣を検討する。
球団幹部も熱視線「高校生としてはトップクラス」
地元北海道出身の高校ナンバーワン投手ということもあり、北海道日本ハムはこれまでも石垣元気投手をマークし、担当スカウトなどが複数回視察してきたが、その評価は高く、ドラフト1位候補としてリストアップしている。球団関係者は「高校生としてはトップクラスであることは間違いない。北海道出身でもあるし、非常に注目している」と話した。
その言葉を裏付けるように、12日に行われる予定の京都国際との初戦には、複数のスカウトや球団幹部が視察に訪れる予定で、球団の「その年のNo.1と決めた選手を指名する」というドラフト戦略にも合致する逸材と言える。
世代No.1右腕、聖地で160キロ宣言
石垣投手の最大の魅力は、世代最速の158キロを誇るストレートと、鋭く落ちる一級品のフォークボールだ。夏の群馬大会では、リリーフとしてわずか2試合5イニングの登板だったが、被安打0とその圧倒的な力の一部を見せた。特に群馬大会決勝では4回パーフェクトの好リリーフでチームを2年連続の甲子園出場に導いた。甲子園では「日本一長い夏にしたい」と話し、同校初の夏の頂点を目指すとともに、「夏は160キロを出したい」と大台到達も宣言している。
そして甲子園大会後には、9月に沖縄で開催されるU18W杯の日本代表に選出される可能性も高く、そうなれば北海道日本ハムは、さらに複数のスカウトを派遣してその動向を追うことも検討している。
伊藤大海以来2人目の「道産子ドラ1」誕生なるか
北海道日本ハムは2020年のドラフトで、苫小牧駒澤大学の伊藤大海投手を1位指名。北海道出身選手のドラフト1位指名は球団史上初だったが、その伊藤投手はチームのエースへと成長している。石垣投手の1位指名が実現すれば、伊藤投手以来2人目の「道産子ドラ1」となる。
かつてダルビッシュ有投手(パドレス)や大谷翔平投手(ドジャース)を育て上げたように、高卒投手の育成には定評のある日本ハム。今季も21年ドラフト1位の達孝太投手がブレークするなど、その土壌は整っている。国内だけでなく、メジャー球団も注目する逸材を他球団にわたす手はないだろう。強打の内野手・立石正広選手(創価大)とともにマークを続け、今年ナンバーワンの選手としてどちらを1位指名するのかが注目される。
石垣元気投手 プロフィール
- 氏名:石垣 元気(いしがき げんき)
- 生年月日:2007年8月16日
- 出身地:北海道登別市
- 経歴:柏木ジュニアーズ(幌別西小1年) – 洞爺湖リトルシニア(西陵中) – 健康福祉大学高崎高校(3年)
- 投打:右投左打
- 身長・体重:180cm・78kg
- ポジション:投手
- 主な特徴や実績:最速158キロを誇る今秋ドラフト1位候補右腕。日本ハムがドラフト1位候補としてリストアップ。2025年夏の群馬大会決勝で4回パーフェクト6奪三振の好救援を見せ、チームを2年連続の甲子園出場に導く。昨春のセンバツ優勝投手。4季連続の甲子園出場。憧れの選手は日本ハム・伊藤大海。50メートル走6秒2、遠投110メートル。


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