今年のドラフト会議の目玉と注目されたのが立石正広選手、何球団が1位指名するかが注目されたが、広島が1位指名を公表したこともあり、指名はその年のNO.1を指名する北海道日本ハムと阪神の3球団だった。抽選を引き当てた阪神・藤川監督は、昨年から立石選手の1位指名を決めていたという。
1年前から決めていた
阪神は、まさに落ち着いたドラフト会議の指名だった。他球団が公表したりと喧騒の中で、藤川監督は静かにこの時を待っているようだった。この年の一番の選手を静かに指名し、そして残りクジを静かに手に取った瞬間、阪神・立石が誕生した。
3球団の抽選となる。広島・新井監督、日本ハム・新庄監督がくじを引き、阪神・藤川監督は残りのクジを引いた。「お開けください」のコールにも新庄監督はいつものスタイルでクジを胸に当てるだけで開かない。新井監督はクジを開くもそのまま静かに下を向いた。そして藤川監督はクジを開けたあとに封筒を落としたが、少し新庄監督の様子を見たあとに、後ろを向いてカッツポーズをし、その後、ファンの方を向いて大きくリアクションをした。
インタビューでは「最高です!」と一言、そして「全国のタイガースファン、野球少年たちの夢となる選手ですから、ホッとしています。しばらく先までタイガースの未来は明るくなりました」と続けた。
昨年、金丸投手の4球団の抽選を外した。しかし藤川監督は「昨年のドラフトの時から、今年は立石くんでというのはほとんど決めていた状態でしたから、本当に実現しました」と話した。「スイングスピード、スイングの軌道も完璧。それから走力、ベースランニング。肩、野球技術、全て素晴らしい」と話、「必ず持っている能力を私が開花させる」と約束した。
立石選手「とにかく強いイメージ」
抽選となる中、創価大にいた立石正広選手は、抽選が終わると一気に表情が緩んだ。「ドキドキしました。やっとプロの世界に入ったなと実感が湧きました」と笑った。
そして阪神について、やはり同じ右の大砲・森下選手について話す。「森下さんは、勝負強さが異常なほどあると思う。チャンスになると全部打ちそう」と話し、先日のCSの2戦目でのサヨナラホームランも「発狂しました」と話すように、阪神への思いも明らかにした。
立石選手は大学の公式戦で18本塁打を放ち、守備は二塁、三塁を守るが、その肩の強さはものすごく、そして50m6秒の足も大きな魅力となる。立石選手は「将来的にはトリプルスリーとか、打撃タイトルに絡んでいけるような選手になれれば」と話した。
目標としていたのは東京ヤクルトの山田選手。「完全にポジションもかぶってますし、ああいう選手になれたら最高ですね」と話した。高川学園時代に甲子園で強烈な一発を放ったことがある。あれ以来となる甲子園での一発を、まずはバックスクリーンに放り込みたい。









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