東京ヤクルトからドラフト4位指名を受けたトヨタ自動車の“秀才左腕”増居翔太投手(25)が31日、愛知県豊田市内の同社野球部施設で指名あいさつを受けた。慶應義塾大学、社会人2年目と2度の指名漏れを経験した技巧派左腕は、3度目の正直で掴んだ夢の舞台へ「ゴールじゃない」と気を引き締め、1年目からの「最多勝」獲得と、巨人・戸郷投手ら同世代へのライバル心を口にした。
2度の指名漏れを乗り越え「これからが大事」
ドラフト会議から1週間、橿渕聡スカウトグループデスクらから指名あいさつを受けた増居翔太投手は、「ゴールではないのでこれから大事」と、浮かれることなく表情を引き締めた。慶大4年時、そして社会人2年目だった昨年と、2度のドラフトで指名漏れを経験。それでも昨年のドラフト直後に行われた日本選手権ではMVPに輝くなど、着実に実力を示してきた。
滋賀県屈指の進学校・彦根東高校出身で、当時は京都大学への進学も考えていたという秀才左腕。社会人ではフィジカル強化に取り組み、体重も6kg増加。課題だった球威に磨きをかけ、3度目の挑戦でついにプロの門をこじ開けた。
目標は「最多勝」巨人・戸郷ら00年世代に闘志
即戦力として期待される左腕は、1年目の目標を問われると「最多勝」と高らかに宣言。「先発として試合をつくる投手を目指していけたら」と、神宮球場のマウンドで躍動する姿を描いた。
同じ2000年生まれの世代には、巨人・戸郷翔征投手や阪神・森下翔太選手ら、すでに球界を代表する選手たちがいる。「やるからには同世代には負けたくない」と力強く語り、プロの世界でもハイレベルな競争に身を投じる覚悟だ。
社会人屈指の左腕投手、ヤクルトの石川投手のような投球術もある選手で、大学卒社会人3年目で入団し、やや遅いプロデビューとなるが、40歳くらいまで投げて、同世代の誰よりも永く、プロの世界で活躍をするかもしれない。
増居 翔太 プロフィール
- 氏名:増居 翔太(ますい しょうた)
- 所属:トヨタ自動車
- 出身:彦根東高校 – 慶應義塾大学
- ポジション:投手
- 投打:左投左打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト4位(ヤクルト)。最速149キロの技巧派左腕。2度の指名漏れを経験。2024年の社会人日本選手権で最高殊勲選手賞。慶大時代に神宮通算17勝、大学日本一に貢献。










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