第56回明治神宮野球大会は16日、高校の部準々決勝が行われ、九州国際大付(九州・福岡)が優勝候補の山梨学院(関東・山梨)に6-5で9回逆転サヨナラ勝ちし、4強に進出した。来秋のドラフト上位候補に挙がる「1番・中堅」の牟禮翔(むれ・しょう)外野手(2年)が、全国デビュー戦で高校通算24号となるバックスクリーン弾を放つなど、投打の柱・菰田陽生投手(2年)とのドラフト候補対決も制し、強烈なインパクトを残した。
“バックスクリーン男”が神宮で覚醒
世代屈指のスラッガーが、全国デビュー戦でその実力を見せつけた。3-2で迎えた7回先頭、牟禮翔選手は外角低めのスライダーを完璧に捉えた。打球は神宮の秋空にアーチを描き、バックスクリーンへ。「会心の当たりではなかったんですけど、いい感じに風に乗ってくれた。普段からバックスクリーンに打つことを意識して、体が開かないように練習しています」と、高校通算24号となる豪快な一発を振り返った。
これぞ「バックスクリーン男」の真骨頂。九州大会で放った23号もバックスクリーン左への一発だった。この日は5打数2安打1打点3得点の大活躍で、50m6秒の俊足と遠投105mの強肩も併せ持つスラッガーに、プロのスカウトも目を光らせた。
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9回、ドラ1候補・菰田から左前打でサヨナラ呼ぶ
圧巻は本塁打だけではない。4-5と1点を追う9回1死、マウンドには山梨学院のエースで同じく来秋ドラフト1位候補の二刀流・菰田陽生投手が上がった。「いい投手なので打てて良かった。楽しかった」と、その剛腕から左前打を放ち出塁。これが暴投での同点のホームを踏み、劇的なサヨナラ勝ちをお膳立てした。
同世代の“四天王”とも呼ばれるライバルたちに対し、「バッティングだったら誰にも負けないという気持ちでやっています」と、世代No.1の座を譲るつもりはない。
“山本由伸ルート”で「高卒プロからメジャーへ」
岡山県岡山市出身。ドジャースの山本由伸投手(都城高出身)と同じく、岡山から九州の高校へ進学した。「ワールドシリーズのMVPに、自分も続きたい」と、偉大な先輩の背中を追う。
進路については「プロ1本で考えています」と早くも宣言。「やっぱり1位。6球団くらい来たらいい。高卒プロで行って、メジャーに行けたらいいと思います」と、夢を公言した。それを壮大な夢と思えずに現実的にも感じるほどの、この日の牟禮選手の衝撃だった。
牟礼 翔 プロフィール
- 氏名:牟礼 翔(むれ しょう)
- 所属:九州国際大学付属高校 2年
- 出身:岡山県岡山市
- ポジション:外野手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:180cm・85kg
- 主な特徴や実績:2026年ドラフト1位候補。高校通算24本塁打。50メートル6秒0、遠投105メートルの高い身体能力を誇る右の強打者。神宮大会初戦でバックスクリーン弾を放った。


httpss://hochi.news/articles/20251116-OHT1T51198.html?page=1
httpss://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/11/17/articles/20251117s00001002006000c.html
httpss://www.sanspo.com/article/20251116-KSCMYJAGMRB6VGTRFNMBWONSHE/?outputType=theme_highschoolbb
httpss://www.daily.co.jp/baseball/2025/11/17/0019714265.shtml
httpss://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/202511160001338.html






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