中日ドラゴンズから育成ドラフト2位指名を受けた掛川西高校の石川大峨内野手(18)が3日、静岡県掛川市内で指名あいさつを受け、支度金300万円、年俸300万円(いずれも推定)で仮契約を交わした。高校通算19本塁打を誇る182センチ、92キロの大型スラッガーは、「中日ドラゴンズの一員として、プロ野球選手としての生活が始まる実感が改めて湧きました」と表情を引き締めた。
スカウト絶賛「右の長距離砲といえば石川」、重ねる姿はレジェンド
担当の清水昭信スカウトは、石川大峨選手を「右の長距離砲として真っ先に思い浮かんだのが石川大峨でした。プロでもやっていけるというインスピレーションを感じた」と絶賛。さらに、「うちの選手にはいないタイプですが、ガッツがある選手なので、広島・新井貴浩監督のようになってくれればいい」と話した。
練習でノックに飛びつく泥臭い姿勢や、パワーと技術を兼ね備えた打撃は、名球会入りしたレジェンドに通じるものがあるという。猛烈な練習で一流選手になった新井監督のように、ガッツ溢れるプレーでチームを鼓舞する存在への成長が期待される。
最後の夏は1打席の無念、プロで晴らす
石川選手は2年夏、チームを26年ぶりの甲子園出場に導き、60年ぶりの勝利にも貢献した。しかし、3年夏は大会前に左手有鉤骨(ゆうこうこつ)を骨折。最後の大会は代打でのわずか1打席に終わるという悔しさを味わった。
それでも高校通算19本塁打を放った長打力、そのポテンシャルは高く評価され、プロへの切符をつかんだ。意識をするのは、やはり細川選手。右の大砲として今季20本塁打を放った。「一番気になる存在です」と話し、「食事もすごいと聞きましたし、どれくらい摂るのか。基準を知りたくて」と食事面から見ていくと話した。
「ファンの方々に勇気や感動を与える選手になりたい。日々の練習に全力で取り組みたい」。怪我を乗り越え、まずは支配下登録を勝ち取るべく、木製バットで新たなスタートを切る。
石川大峨 プロフィール
- 氏名: 石川 大峨(いしかわ・たいが)
- 所属: 掛川西高校(18歳)
- 出身: 静岡県掛川市
- ポジション: 内野手(一塁・三塁)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 182cm、92kg
- 主な特徴や実績: 恵まれた体格から放つ長打力が魅力の右の大砲。高校通算19本塁打。2年夏に甲子園出場。3年夏は骨折の影響で不完全燃焼に終わるも、高い将来性を評価され中日から育成2位指名を受ける。



石川、細川超えだ ー スポニチ静岡版紙面






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