大学野球選手権の準決勝、亜大vs龍谷大の対戦で亜大は九里亜蓮投手が先発した。東浜投手の全試合完投が予想されていたが、全員で戦うという亜大主将である東浜がチーム全体の意見として九里投手の先発を進言したとのこと。
九里投手は5回を投げて5奪三振2失点、ストレートも最速142kmとまずまずのピッチングを見せて、その後は左腕の飯田哲矢投手がつなぎ、最後は山崎康晃投手がリリーフで146kmを記録して無失点に抑え4-2で勝利した。
攻撃では1年生・山下翼選手が50m5.8秒の俊足を活かして6回には二盗、8回には三盗を決めそれぞれ得点に結びつける活躍を見せた。東浜投手だけでないところを十分に見せ付けた亜大は、今日東京六大学の早稲田大と対戦する。
デイリースポーツ:2012/06/18
主将として決断した。植田優・学生コーチ(4年=県西宮)の「チームで勝とう」という熱い思いを受け止めて16日朝、2人で生田勉監督(45)に九里亜蓮投手(3年=岡山理大付)の先発起用を進言。エースに“全試合完投指令”を出していた生田監督も「考えさせられた。感心しました」と、提案を受け入れた。
あえて大黒柱を外した一戦にナインも奮起した。大役を任された九里は先制点こそ許したが、5回2失点5奪三振の力投。攻撃陣でも、途中出場で2盗塁した山下翼外野手(1年=九州学院)が、内野ゴロとスクイズで決勝&ダメ押しのホームを踏むなど、少ない好機をそつなくモノにした。
「チームにとって大きな意味がある1勝。強い亜大を見せられた」。胸を張って東浜が言うように、最高の形で決勝を迎える。生田監督は「明日は東浜です」と先発を明言。10年ぶりの日本一へ、満を持して決戦に臨む大学No.1右腕は「『腕が壊れても』という気持ちで、余力を残さないように戦いたい」と、全力投球を宣言した。
スポーツ報知:2012/06/18
チーム一丸でエースを温存させた。「競っても、負けても東浜は使わないぞ。お前たちの力で勝ってみろ」。試合前の指揮官の言葉に亜大ナインは燃えた。先発2番手の147キロ右腕・九里亜蓮(くり・あれん)は5回6安打2失点。米国人の父・シェック氏は元ブレーブスのマイナー選手。九里は父の日の全国舞台初登板を「インターネットで見てくれていると思う」と米国で離れて暮らす父にプレゼントした。
1年生の足が逆転勝ちを呼んだ。代走で出場した山下翼が50メートル5秒8の俊足で同点の6回無死一塁から二盗を決め、犠打で三塁へ進んだ後、遊ゴロで決勝点のホームを陥れた。1点リードの8回にも三盗後、次打者のスクイズで生還。「出塁してからは自信がある」と接戦を勝ち抜く大きな武器となっている。
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