東洋大・藤岡貴裕投手が亜大戦に先発、もはや恒例となった東浜巨投手とのエース対決が行われた。東都での対戦は今シーズンが最後となる。
藤岡投手は7安打を許しながらも9奪三振で得点を許さず1失点完投、対する東浜投手は8回途中までを投げて7安打4失点5奪三振の内容、5-1で東洋大・藤岡投手に軍配が上がった。
これまで、両者の対戦は4回ある。藤岡投手の3勝1敗という成績だった。
藤岡貴裕 | 東浜巨投手 | |
●3回1/3 5安打3失点1奪三振 | 21年秋 4-6 |
○7回2/3 9安打4失点3奪三振 |
○10回 2安打完封14奪三振 | 22年秋 2-0 (10回) |
●10回 5安打2失点6奪三振 |
○9回 2安打完封7奪三振 | 22年秋 1-0 |
●9回 2安打1失点7奪三振 |
○9回 4安打1失点15奪三振 | 23年春 5-1 |
● 6回7安打4失点12奪三振 |
○9回 7安打1失点9奪三振 | 23年秋 5-1 |
●7回2/3 7安打4失点5奪三振 |
この日の対戦では今シーズンやや不調と思われた藤岡投手が147kmをマークする力強いストレートとキレ・コントロールの良いスライダーで9三振を奪う貫禄のピッチングだった。これにより通算勝利は25勝、東浜投手に並ぶと通算奪三振も303と300奪三振の大台に乗せた。
スタンドには12球団のスカウトが集結、このピッチングを見て直前に1位候補を決める球団に影響を与えたのではないかと考えられる。
あと2週間に迫ったドラフト会議について藤岡投手は「緊張するけれど、緊張しないように楽しみたい」とコメント、既に千葉ロッテが1位指名を公表しており、横浜、オリックスなども注目をしている左腕に、当日は何球団が1位指名するのかに注目が集まる。
一方、東浜投手もこの日300奪三振の大台に到達、3年生ながら既に藤岡投手と同じ25勝を挙げており、来秋までには30勝を軽く超えるものと予想される。リーグ最多奪三振は現ソフトバンクの大場翔太投手が東洋大で記録した410奪三振、最多勝利は元近鉄、中日の芝池博明投手が記録した41勝(31敗)で、この記録にどこまで迫るのかが楽しみになってきた。
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