横浜DeNAは、ポスト宮崎の右の強打者で内野手が補強ポイントだが、球団関係者が「立石は競合の可能性が高い」と話している事がわかった。しかし相川新監督は「引いてみたい」と話す。
ポスト宮崎
セ・リーグで2度の首位打者を獲得し、サードでも好プレーをみせ、長年にわたりチームの中心選手として活躍してきた宮崎敏郎選手、しかし今年は95試合出場と、10年ぶりに100試合出場未満となり、打率も.277と落とした。長期契約を結んでいるものの、やはりポスト宮崎が必要な状況となっている。球団も強打の内野手の指名をしており、石上泰輝選手、井上絢登選手などを獲得しているが、やはりチームの大黒柱となるような内野手は補強ポイントの一つとなる。
今年はドラフトの目玉候補として、右の内野手・立石正広選手(創価大)がおり、その補強ポイントにガッチリとハマる選手がいる。しかし、既に広島が1位指名を公表するなど競合は必至で、球団関係者は「立石は競合の可能性が高い」と話し、競合を避けることも示唆した。
しかし一方で、監督に就任した相川監督は、ドラフト1位で競合した場合には「引いてみたい」と話し、クジを引くことも示唆している。
投手も課題
セ・リーグ2位となったものの、1位阪神との差は大きい。また先発ではケイ投手、ジャクソン投手という外国人2枚看板がいるが、共にメジャーリーグからも注目をされており、抜けることも考えて置かなければならず、その場合、東投手、石田投手、竹田投手の後に誰を先発にするか、大きな穴となってくる。
昨年は右の竹田投手を1位で、また2位でも右の篠木健太郎投手を指名するなど、4位の若松尚輝投手、坂口翔颯投手と支配下で4人も右を揃えた。それを考えると投手ならば左投手の可能性となりそうで、1位2位は内野手と左腕投手の組み合わせが一番しっくりくる。
その中で競合を避けるとなると、毛利海大投手(明治大)、山城京平投手(亜細亜大)、岩城颯空投手(中央大)という、チームとしても縁の深い大学の投手と、社会人の竹丸和幸投手(鷺宮製作所)、内野手は右にこだわるなら松下歩叶選手(法政大)か高橋隆慶選手(JR東日本)、左も含めると小田康一郎選手(青山学院大)、池田彪我選手(東洋大)が候補となってくる。
新監督・フロントの判断は?
ドラフト2巡目は9番目という遅い順序となることもあり、これらの選手が残っているかどうかが判断となるが、左腕投手は残っている可能性は低いものと見られることから、左腕投手となりそうだが、その前に立石選手の指名をし、その上で外した場合に左腕投手とするかどうかの判断となる。
高田GM時代は1位は狙った選手を確実に獲得しなければならないということで、単独指名にこだわっていた時もあるが、最近は三浦監督のくじ運もあり、抽選覚悟で競合指名も多かった。果たして今年、監督のフロントも人が変わっていく中でどんな戦術となるのか注目したい。



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