オリックス・バファローズからドラフト4位指名を受けた札幌日大高校の窪田洋祐選手(18)が11月18日、札幌市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金4500万円、年俸500万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。人口約4500人の北海道由仁町から初のプロ野球選手となる身体能力抜群の原石は、座右の銘である「他喜(たき)」を胸に、ファンをワクワクさせるプレーを誓った。
座右の銘は「他喜」、地元・由仁町へ届ける恩返し
プロの世界へ飛び込む窪田洋祐選手が、色紙に力強く記したのは「他喜」という言葉だった。「他の人を喜ばせる」「応援してくれる人のために戦う」という意味を持つこの言葉は、札幌日大・森本琢朗監督の教えの中で最も心に響いたものだという。
「昨年甲子園に出た時に(出身の)由仁町の人が喜んでくれるのがうれしくて、来年頑張ろうと思えた。他の人が喜んでくれるのがエネルギー。プロでもプレーで元気づける、そうなれば最高です」
由仁町から誕生した初のプロ野球選手として、地元は祝福ムード一色。町役場には懸垂幕が用意され、実家の焼肉店も活気づいているという。故郷の期待を力に変え、北の大地からプロのスターダムへ駆け上がる。
イチロー、山本由伸に続く「出世順位」ドラフト4位
オリックスの「高卒ドラフト4位」といえば、球史に残るレジェンドたちの出発点でもある。1991年のイチロー(鈴木一朗)氏、2016年の山本由伸投手(現ドジャース)と同じ順位での指名だ。
この縁に対し、窪田選手は「そういう順位に縁を頂いた。そこに見合う活躍ができれば」と決意を新たにした。担当の佐野如一スカウトも「球界を代表する選手になれるポテンシャルを持っている」と太鼓判を押す。
スイングスピード164キロ、驚異の身体能力
窪田選手の最大の武器は、プロでもトップクラスに匹敵する身体能力だ。スイングスピードは164キロを計測し、50メートル5秒8の俊足と遠投110メートルの強肩を併せ持つ。高校時代はエースとして二刀流で鳴らしたが、プロでは野手に専念し、その打棒を磨く。
「応援される選手、ワクワクさせる選手、そこを大事にしてやりたい」。高いポテンシャルと「他喜」の精神で、厳しいプロの世界での競争を勝ち抜く覚悟だ。
窪田洋祐 プロフィール
- 氏名: 窪田 洋祐(くぼた・ようすけ)
- 所属: 札幌日本大学高等学校(18歳)
- 出身: 北海道由仁町
- ポジション: 外野手
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: スイングスピード164キロ、50m5秒8、遠投110メートルの身体能力お化け。高校時代は最速140キロ超のエースとしても活躍した二刀流。由仁町初のプロ野球選手として、2025年ドラフト会議でオリックス・バファローズから4位指名を受ける。










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