広島は1位指名で創価大学・立石正広選手の抽選を外すも、外れ1位で仙台大学の平川蓮外野手(21)を日本ハムと競合。新井貴浩監督が2度目の抽選で見事に当たりくじを引き当て、交渉権を獲得した。新井監督は「ゆくゆくは4番を打ってほしい」と、ソフトバンク・柳田悠岐選手になぞらえてそのポテンシャルを絶賛。ポスト村上として期待された逸材が、赤ヘル軍団の一員となる。
立石外し、新井監督が2度目の正直で引き当てる
12球団最速で創価大学・立石選手の1位指名を公表していた広島だったが、3球団競合の末に交渉権は阪神へ。しかし、外れ1位で指名した仙台大学・平川蓮選手で日本ハムと再び競合すると、新井監督が右手で当たりくじを掴み取った。「2回連続で外したらどうしようと。ホッとした」と、胸をなでおろした。
新井監督ぞッコン「柳田選手のようになれるポテンシャル」
指揮官は、立石選手に劣らない逸材の獲得に興奮を隠せない。「立石君に勝るとも劣らない、素晴らしい可能性を秘めた選手」と最大級の賛辞を贈った。
「身体能力が高く、走攻守のポテンシャルも高い。両打ちで、どちらでも長打が打てる。ゆくゆくは4番を打てる素材だと思うし、ソフトバンク・柳田のような選手になる可能性がある」
又スイッチヒッターというのも有利さを感じさせる。左腕投手が活躍することが多いセ・リーグで、平川選手は右打席でも長打も打てるしアベレージも残せる。避けることのできないスラッガーとして、スイッチヒッターとして歴史を残す選手となる。
和製デラクルーズ、目標は「トリプルスリー」
187cm、93kgの恵まれた体格を誇る平川選手は、札幌国際情報高校では投手だったが、仙台大学で野手に転向。さらに2年秋から両打ちに挑戦し、才能が開花。今秋のリーグ戦では打率.378、4本塁打、リーグ新記録の22打点、13盗塁をマークし、最多本塁打、最多打点、最多盗塁の3冠に輝いた。
憧れの選手は、同じく大型スイッチヒッターのデラクルーズ選手(レッズ)。「自分と似ているところがあると思うので目標にしています」と語り、「本塁打30本、30盗塁、打率3割。トリプルスリーを目標にやっていきたいです」と、壮大な目標を掲げた。
内野に佐々木、外野に平川と、赤ヘル軍団が着実に大きなチームへと変貌を遂げようとしている。
平川 蓮 プロフィール
- 氏名:平川 蓮(ひらかわ れん)
- 所属:仙台大学 4年
- 出身:札幌国際情報高校
- ポジション:外野手
- 投打:右投両打
- 身長・体重:187cm・93kg
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位(広島)。走攻守三拍子そろった大型スイッチヒッター。今秋の仙台六大学リーグで3冠(本塁打、打点、盗塁)を獲得。日米大学野球日本代表。















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