広島からドラフト7位指名を受けた中京大学の高木快大投手(21)が、名古屋市昭和区の同大学で指名あいさつを受けた。右肘の不調で今秋は登板がなかったものの、大学3年春に完全試合を達成したポテンシャルを高く評価されての指名。右腕は「期待を超える活躍をするしかない」と、憧れの森下暢仁投手を目標に、プロでの完全試合達成を誓った。
7位指名に「期待を感じる」 目標はプロで完全試合
田村恵スカウト部長、担当の松本有史スカウトから指名あいさつを受けた高木快大投手は、「支配下の最後というところに凄く期待を感じる」と、7位指名を前向きに受け止めた。今秋は登板がなかったにもかかわらず、支配下で指名してくれた球団への感謝を胸に、「一日でも早く戦力になり、期待を超える活躍をするしかない」と決意を述べた。
その上で、大学3年春の名城大学戦で達成した愛知大学リーグ59年ぶりの快挙の再現をプロの舞台でも誓った。「1点も奪われる気はないですし、ヒットも打たれる気持ちはない。その結果、完全試合になればいいなと思います」。
憧れは森下、ラッキーカラーも「赤」
最速153キロの本格派右腕は、広島のエース・森下暢仁投手に憧れを抱く。「参考にしたのは大学に入ってから。昨年夏に(バンテリンドームで)登板を生で見た時も想像通りでした。真っすぐでファウルが取れていたし、変化球の精度も抜群。野球に関しては最初から最後まで、全てのことを聞けたらいいなと」と、同じオーバーハンドの先輩への弟子入りを志願した。
不思議な縁もある。完全試合を達成した時や、大学日本代表に選ばれた時のグラブは赤色だったといい、「赤を身に着ければ、いい方向にいくのかな…と」。カープのユニフォームは、まさにラッキーカラーだ。
右肘は回復途上、スカウトは「治れば活躍できる」
昨年11月に右肘をクリーニング手術。今春に復帰して5勝を挙げたものの、最終戦で再び違和感を覚え、6月の全日本大学選手権は登板を回避した。他球団が支配下指名を見送る中、広島の松本スカウトは「治れば普通に活躍できる」と強く推薦したという。
現在はブルペンで30球程度、8割の力感で投球練習を再開している。「球団と相談したい」と、来春のキャンプへ向けて慎重に調整を進めていく構えだ。
高木 快大 プロフィール
- 氏名:高木 快大
- 所属:中京大学 4年
- 出身:栄徳高校
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:180cm・80kg
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト7位(広島)。最速153キロ。3年春に愛知大学リーグで59年ぶり史上3人目となる完全試合を達成し、MVPなど4冠。大学日本代表。右肘の不調から復活を目指す。









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