法大・西浦直亨選手が3ランホームラン、3本塁打13打点で現在2冠、河合完治選手は進路をプロ一本に

法大, 西浦直亨, 河合完治

 東京六大学の法大vs早大の試合では、法大の4番に座るドラフト候補遊撃手・西浦直亨選手が初回にバックスクリーン左へ3ランホームランを放った。

 チームはそのホームランで勢いが付き早大先発の高梨雄平投手から6点を奪うなど8得点で試合を決めた。天理高校時代からセンスの高い遊撃手として注目された西浦直亨選手は、大学では昨年春に2本塁打、打率.286を記録したものの、昨秋は打率.196と沈んだ。今シーズンも序盤に不調が続き打率は.250も、2試合連続弾で今季3本塁打、打点13を記録し現在2冠王となっている。ドラフト候補として留まっただけで無く、チームによっては中位以上の指名があるかもしれない。

 同じく法大のドラフト候補トリオでは、河合完治選手がこの日は5打数1安打も打率.455で首位打者、中日の佐藤スカウトは「逆方向に打てるし、柔らかい打撃になった」と評価しており、河合選手もトヨタ自動車などから声がかかるも、進路はプロ一本に絞り込み、「中京大中京の先輩である伊藤隼太さんが慶大主将の年の春に優勝して、打撃2冠になったことがあったが、プロにいくような人はそれくらいやらないと」と、伊藤隼太選手(2011年阪神ドラフト1位)をお手本にタイトルを狙っている。中京大中京の同期だった堂林選手(2009年広島ドラフト2位)などお手本とする選手が回りにたくさんいる。

 中日は内野手がベテランとなっており、高橋周平選手などの若手を育てている状態で、河合完治選手がセカンドに入ると一気に内野手が活性化しそうだ。3位あたりでの指名があるのではないかと思う。

 今季初めて4番に座った西浦直が「完全男」を一振りで打ち砕いた。初回1死一、二塁。4月21日の東大戦で完全試合を達成した左腕・高梨のスライダーを、バックスクリーン左まで運んだ。「感触は良かったが、あそこまで飛ぶとは思わなかった。きょうは4番らしい働きができた」と相好を崩した。

 これで勢いづいた打線は、初回に打者12人攻撃で8得点を挙げ、一気に試合を決めた。全体練習後に約1時間の素振りを欠かさず、3本塁打、13打点でリーグ2冠に立った主砲は「そこは意識していない。チームの勝利につながる打撃をしたい」と言った。

  中京大中京高では同期の堂林(現広島)と並ぶスラッガーだったが、法大では幾度もケガに泣かされてきた。そこで筋力トレで足腰を鍛えながら、故障しない体づくりを目指してきたのが、好調な打撃につながっている。「どこも痛みのない“体調10割”でプレーするのは1年秋以来かな」。野球部OB会が絡むゴタゴタ劇を経て金光前監督が開幕直前で辞任。代わって助監督から昇格した神長英一新監督(52)はかつて社会人の強豪・日本通運を率いた名将。いまの河合にとっては打撃の師匠である。「力じゃないよ、バッティングは」と金言をもらい、その打撃の素質が開花した。

 プロ側の評価は急上昇。「(体の)逆方向に打てるし、柔らかい打撃になった」と中日・佐藤スカウト。甲子園で優勝した時は三塁手だったが、現在は二塁手と内野はどこでも守れるユーティリティー型。内野陣を荒木、井端らベテラン勢が占める中日は、イキの良い若手内野手が欲しいところだが、河合はその有力候補に挙がってきた。

 トヨタ自動車など社会人の有力チームからの勧誘はあるが、進路はプロ一本。「高校(中京大中京)の先輩である伊藤隼太さん(現阪神)が慶大主将の年の春に優勝して、打撃2冠(打点と本塁打)になったことがあったが、プロにいくような人はそれくらいやらないと…」と河合。伊藤隼を“お手本”に、優勝と首位打者のタイトル獲得に突き進む。


PAGE TOP