ドラフト会議前日のスカウト会議で、社会人外野手のENEOS・度会隆輝選手の1位指名を公表した中日は、武内夏暉投手の1位指名を検討していたことがわかった。1位で度会選手を獲得できなかった場合には、亜細亜大の草加勝投手を指名する。
大方向転換
中日はスカウト会議などの中で即戦力投手の1位指名が有力となり、その中でも国学院大の武内夏暉投手の指名が最有力だったという。
しかし前日のスカウト会議で立浪監督が評価していた度会隆輝選手の1位指名が決定した。立浪監督は、1位指名は長い会議の中でいろいろと討論した結果、決まりました。今年のうちの戦い方を見て、もちろんたくさん良い投手がいるのでほしいですけど、度会でいくことが決まりました」
立浪監督も即戦力投手の1位指名が基本線としていた。しかし、10月10日に横浜DeNAがENEOSと練習試合を行ったが、立浪監督もスタンドに足を運んで観戦し、度会隆輝選手がDeNAの大貫投手や伊勢投手から痛烈な打球を飛ばしていたところを見て、野手なら度会選手という想いが残った。
前日のスカウト会議ではその前の24日に埼玉西武が武内投手の1位指名を公表し、その他の球団も指名してくる可能性が高いと情報があった。競合が更に増える可能性もあるなかで、武内投手よりも単独で指名できる可能性のある度会選手が浮上した。
チーム状況でも4年連続でセ・リーグワースト得点となっており、2021年にはブライト健太選手を1位指名するなど、ここ数年は野手中心のドラフトをしているものの、外野手を新たに加える決断をした。立浪監督は「今年も点が取れない苦しい戦いをした。球団社長、代表、スカウトと話をしながら、自分も非常に良い選手だと思ったので決めました」と話した。
外れ1位は草加投手
度会選手に注目している球団も複数あり、横浜DeNA、千葉ロッテなどが1位指名をする可能性もある。もし抽選となりくじを外した場合には、亜細亜大の草加勝投手の指名最有力となった。
中日は2位の1番目で指名できることもあり、草加投手が残っていれば2位で指名する。また上位候補には大阪桐蔭の前田悠伍投手、三菱重工Eastの津田啓史内野手などが挙がっている。





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