東北楽天からドラフト2位指名を受けた早稲田大学の伊藤樹投手(22)が3日、仙台市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金7000万円、年俸1100万円(金額は推定)で契約合意した。小学6年時に「楽天イーグルスジュニア」でプレーした右腕は、約10年ぶりに袖を通したクリムゾンレッドのユニホームに感慨深げな表情を見せ、プロでの目標に「通算200勝」という大きな数字を掲げた。
楽天ジュニアからプロへ、杜の都に帰還
秋田県出身の伊藤樹投手は、小学6年生の時に楽天ジュニアに選出された経歴を持つ。「改めて、今こうしてもう1度ユニホームに袖を通せるというのはすごくうれしい」。中学・高校(仙台育英高)時代を過ごした馴染み深い宮城の地で、プロ野球選手としてのスタートを切ることに喜びを噛み締めた。
早稲田大入学時には「通算20勝」を目標に掲げ、実際に22勝を挙げて達成してみせた有言実行の男。プロでの目標を問われると、「プロでは200勝というのを目標にやっていく」と、名球会入りとなる数字を堂々と宣言した。
岸&マエケンをお手本に「15年以上活躍する」
楽天には、伊藤投手にとって最高のお手本がいる。通算170勝を誇る岸孝之投手と、来季から加入する日米通算165勝の前田健太投手だ。特に岸投手については「緩急を使って投げるプレースタイルが一つの道しるべになった方。学びにいきたい」と弟子入りを熱望。偉大な先輩たちから技術と心構えを吸収し、「長い目でいくと15年以上選手として生活する」という息の長い活躍を目指す。来年の目標も忘れてはいない。「1年目は新人王を狙って頑張りたい」と話すした。
伊藤投手は仙台育英時代から150キロ前後の速球を投げ、ドラフト上位候補として注目されており、高校でプロ志望届を提出していても2位以上での指名だったと思われる。大学を経て2位指名ということで、ドラフト的には順位は変わらなかったとも言えるが、プロでの活躍をすることが目標であり、早稲田大で22勝を挙げたという実績がが、即戦力として自信を持って1年目からやれる、という事になった。
即戦力右腕が、杜の都で新たな伝説を紡ぎ始める。
伊藤樹 プロフィール
- 氏名: 伊藤 樹(いとう・たつき)
- 所属: 早稲田大学(22歳)
- 出身: 秋田県(秀光中-仙台育英高校)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: 最速150キロ超の直球と多彩な変化球を操る本格派右腕。楽天ジュニア出身。仙台育英高、早大で主戦として活躍し、大学通算22勝。2025年ドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスから2位指名を受ける。









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