北海道日本ハムからドラフト3位指名を受けた東海大学の大塚瑠晏(るあん)内野手(22)が5日、神奈川県平塚市の同大学で仮契約を結んだ。契約金6500万円、年俸1000万円(金額はいずれも推定)で合意。世代No.1遊撃手と評される守備職人は、1年目からのゴールデングラブ賞獲得を目標に掲げた。また、実家がそば屋ながら自身はそばアレルギーということで、2023年の同じくドラフト3位で指名された宮崎一樹と同じ境遇だった。
「守備では負けたくない」激戦区の二遊間争いへ
仮契約を終え、大塚瑠晏選手は「より一層頑張らないとという気持ちになりました」と、端正な顔をキリリと引き締めた。170cmと小柄ながら、50メートル6秒0の俊足と大学日本代表でもレギュラーを務めた高い守備力が武器の遊撃手だ。
日本ハムの二遊間には上川畑大悟選手や水野達稀選手など、守備の良いライバルが多い。その激戦区に飛び込むにあたり、「自分と似たタイプの選手が多いですが、違ったよさを出していければ。守備では負けたくないです」と、最大の武器である守備力で勝負する覚悟を示した。
守備の原点はそば屋の「壁当て」、でもそばアレルギー
その高い守備力を育んだ原点は、意外な場所にあった。栃木県鹿沼市でそば店「大越路」を営む実家の駐車場だ。「実家が自営業なので駐車場で子供の頃から(壁当てを)やっていた」と、幼少期からグラブさばきを磨いてきた。
しかし、ここでまさかの事実が発覚。そば屋の息子ながら、「(そばは)食べられない」と、そばアレルギーであることを告白した。2023年ドラフト3位の宮崎一樹選手(山梨学院大)も実家がそば屋で、自身はそばアレルギーということで、同じくドラフト3位で、同じ境遇を持つ選手が、同じチームでプレーすることになる。
そばアレルギーは、重いと呼吸困難になったり命の危険もあるほどのもので、苦しんでいる人も少なくないが、それを克服してプロ野球選手になった事、そして宮崎選手とともにこれからも気をつけて生活をしてゆきたい。
恩師の言葉「一日一生」を胸に
色紙には、東海大相模高校時代の恩師・門馬敬治監督(現・創志学園監督)から授かった「一日一生」という言葉を記した。「1日1日を大事にしろという意味で、1日1日が勝負です」。東海大相模で主将としてセンバツ優勝、東海大学でも主将を務めたキャプテンシーも魅力の遊撃手が、勝負の日々を戦い抜く。
大塚 瑠晏 プロフィール
- 氏名:大塚 瑠晏(おおつか るあん)
- 所属:東海大学 4年
- 出身:東海大学付属相模高校
- ポジション:内野手
- 投打:右投左打
- 身長・体重:170cm・74kg
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト3位(日本ハム)。走攻守三拍子そろった世代No.1遊撃手。2025年春に首都大学リーグでベストナイン受賞。大学日本代表。東海大相模3年春にセンバツ優勝(主将)。


httpss://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/11/06/kiji/20251106s00001173033000c.html
httpss://hochi.news/articles/20251105-OHT1T51169.html






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