読売ジャイアンツから育成ドラフト2位指名を受けた立正大学の林燦投手(22)が20日、都内で入団交渉に臨み、支度金290万円、年俸400万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。背番号は「012」に決定。最速152キロを誇る本格派右腕は、プロでの目標として大台の「160キロ」を掲げるとともに、かつてのチームメートである大津綾也捕手(2021年育成ドラフト10位)との1軍での共闘を夢に描いた。
目指すは剛速球のその先、「160キロ」と「質」の両立
球団旗の前で、力強い言葉が飛び出した。「強気で内角を攻めたり、フォークで三振を取るパワー系の投手です。直球でどんどん押していくスタイルです」。自身の投球スタイルをそう自己分析する林燦投手。大学入学後にトレーニングを重ねて球速を10キロ以上アップさせ、最速152キロに到達した成長株だ。
プロでの目標は明確だ。「目標は160キロです」。しかし、ただ速いだけではない。「速い球を投げるだけでは打たれると思うので、質や制球も高められれば」。スピードに加え、プロで通用する質とコントロールを兼ね備えた支配的な投手を目指す。
担当の大場豊千スカウトも「試合前の準備、ルーチンはずっと継続できる力を持っていて評価させていただいた」と、その野球に取り組む姿勢と伸びしろに太鼓判を押す。
運命の再会、盟友・大津綾也と「支配下」の誓い
巨人には、林投手にとって特別な存在がいる。小学6年生の時に選抜された「日本ハムジュニア」でチームメートだった大津綾也捕手(22)だ。現在は巨人の育成選手として奮闘するかつての盟友と、プロの世界で再び同じユニホームを着ることになった。
1軍でバッテリーを組むことを目標に、「そうなれるように頑張ります」。育成から這い上がり、支配下登録を勝ち取って東京ドームでバッテリーを組む。二人の若武者が、共に1軍の舞台で輝く未来を描き、新たな挑戦をスタートさせる。
林燦 プロフィール
- 氏名: 林 燦(はやし・きら)
- 所属: 立正大学(22歳)
- 出身: 北海道千歳市(広陵高校卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 183cm、85kg
- 主な特徴や実績: 最速152キロの直球を武器に内角を攻めるパワーピッチャー。大学で球速を大幅に伸ばし、4年秋には守護神としてチームの1部昇格に貢献。2025年育成ドラフト会議で読売ジャイアンツから2位指名を受ける。









コメント