福岡ソフトバンクが、スタンフォード大の佐々木麟太郎選手について、アメリカに視察に行っていたことを明らかにし、ドラフト指名候補者のリストについて「消す必要はないですよね」と、名前を残している事がわかった。
「大学にまで見に行ったのは確か」
花巻東で高校通算140本塁打を放った佐々木麟太郎選手について、ドラフト会議での指名があるかが注目を集めているが、福岡ソフトバンクは球団関係者が「大学にまで見に行ったのは確か。調査してきましたし、消す必要は無いですよね」と話した。
福岡ソフトバンクは強打者の獲得を常に意識しているが、なかなかその機会に恵まれていない所もあり、チームは柳田選手の故障が多くなっている中で、FAで獲得した山川選手や近藤選手が長打を放っている。
今年は右の大砲候補・立石正広選手(創価大)が1位指名候補の筆頭候補に挙がる。高校生右腕で将来のエース候補の石垣元気投手も注目だが、野手のスラッガーはなかなか出てくる機会は少なく、石垣投手と比較した結果で立石選手に絞ったという報道もある。
そして、その可能性は佐々木選手にも向いている。アメリカの大学でプレーしており、来年6月にはMLBのドラフト会議での指名対象選手となることで、NPBでは今年のドラフト会議の対象選手とし、交渉期間を来年6月末までとしている。立石選手をもし獲得できなかった場合、2023年のドラフトの目玉だった佐々木選手の指名というのは考えられることだ。
リスクも
ただし当然ながらリスクも大きい。佐々木選手は来年のドラフト会議で指名されたとしても大学を卒業してからMLBもしくはNPBでプレーする選択をする可能性もあるし、来年のMLBのドラフト会議で高い評価を受けた場合は、MLBの球団入りとなる可能性も高いものと見られる。
ドラフト会議では、佐々木選手を下位で指名しても、そうなると入団の可能性は低くなるため、上位指名が入団のための必須条件となるだろう。そして、その枠に穴を開けてしまう可能性もある。
佐々木選手には埼玉西武が高校時代から注目しており、今年、アメリカに球団本部長など4人で視察に行っていたが、昨日、小島大河捕手のドラフト1位指名を決定した。これにより、佐々木選手の指名は回避したと見られる。
ソフトバンクが1位で立石選手、そして獲得できなかった時に誰を指名するのかが注目される。



ソフトあるか麟太郎指名 ー スポニチ西部版紙面
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