スタンフォード大学の佐々木麟太郎選手について、千葉ロッテや東京ヤクルトも指名候補にリストに残しているが、最も獲得に熱心と見られる埼玉西武も同選手の調査を行っているとした。その佐々木選手は来年6月まではアメリカでプレーすることを決めたとしている。
佐々木麟太郎を巡り、埼玉西武も調査
千葉ロッテと東京ヤクルトが、ドラフト直前のスカウト会議で、今年から指名対象となった米スタンフォード大学の佐々木麟太郎選手を指名候補に残し。千葉ロッテのサブロー監督も映像で確認して「高校生の時に見ていた。甲子園でね。あの時、欲しかったんですけどね」と話した。
その佐々木選手を巡っては、今年4月に巨人の水野球団本部長代理など3人で視察に赴いた所、埼玉西武が4人態勢で視察、もう1球団も視察をしていた。これについて埼玉西武の広池浩司球団本部長はこの日、指名について「まだわからない。材料を含めて調査中」と、米国にスカウトを派遣するなど徹底的にマークしてきた事を示唆した。
佐々木選手は6月までアメリカでプレー
佐々木選手は来年6月のMLBのドラフト会議で指名対象となる。NPBではルールを確認し、翌年のMLBで指名対象となる選手は、前年のNPBのドラフト会議で指名できることとし、交渉権を獲得した選手との契約期間を年度末から6月末へと延長した。そのため、今年のドラフト会議で佐々木選手の指名が可能であることがあらためて確認され、12球団に通知をしたという。
もちろん、ドラフト会議で交渉権を獲得したチームは、直ぐに佐々木選手と交渉ができ、佐々木選手が決断をすればすぐに入団が可能となる。しかし関係者によると佐々木選手は来季もスタンフォード大学でプレーを続ける方針を固めているといい、2月から6月の大学の公式戦でプレーする。そのため、NPB球団が指名した場合も入団は早くても来年の大学リーグ戦が終了する6月以降になる。
球界の寝業師の血流
それでも、2023年のドラフト会議では、高校通算140本塁打を放った選手としてドラフトの目玉と注目された選手、今年のドラフト会議で和製大砲の獲得を目指す球団は、当然指名を考える選手となる。その中で埼玉西武は、2023年も佐々木選手がプロ志望届を提出していれば1位指名が予想されていた他、昨年も桐朋の森井翔太郎選手の獲得を目指しており(アスレチックスと契約)、強打の内野手、そしてアメリカと関係する選手についての情報を増やしているものと見られる。
以前は球界の寝業師・根本陸夫氏が、ドラフト会議の制度の様々な隙をついて有力な選手を獲得し、西武の黄金時代を築いたが、また今年も埼玉西武が動くか、注目される。
佐々木 麟太郎 プロフィール
- 氏名:佐々木 麟太郎(ささき りんたろう)
- 所属:スタンフォード大学
- 出身:花巻東高校
- ポジション:内野手
- 投打:右投左打
- 主な特徴や実績:高校通算140本塁打。プロ志望届を提出せず米スタンフォード大に進学。今秋のNPBドラフト、来夏のMLBドラフトの指名対象選手。







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