埼玉西武から育成ドラフト6位で指名された上智大学の正木悠馬投手(22)が30日、東京都千代田区の同大学キャンパスで指名あいさつを受けた。1913年開校の同大学野球部から史上初となるNPBドラフト指名の快挙。投手コーチ不在の環境で、動画サイトなどを参考に独学で最速153キロまで成長した異色の右腕は、「野球エリートには絶対に負けたくない」と雑草魂を胸に、育成からの下克上を誓った。
創部109年初の快挙「これからが大事」
上智大学の歴史が動いた。秋元宏作球団副本部長らから指名あいさつを受けた正木悠馬投手は、「初という立場なので、自分のこれからが大事になってくる」と、パイオニアとしての責任感を口にした。指名を受け、「直接お会いして、やっと始まるんだなという気持ち。これから頑張っていかないと」と表情を引き締めた。
投手コーチ不在、独学で153キロ
その経歴は異色だ。父の仕事の都合で「人生の半分がアメリカ」というほど、アラスカ州などで計11年間を過ごした。帰国生入試で上智大学経済学部経営学科に入学。大学から本格的に投手を始め、東都大学3部のチームには投手コーチも不在だった。「ネットの動画で投球術を学ぶなど独学で力を磨いてきた」という。その類まれな探究心で、最速は153キロを計測するまでに成長した。
西武・秋元宏作球団副本部長:「独学でここまでなるのが驚き。環境に入ったらどこまで伸びるのか」
ゴールドジム通い放題に笑顔
普段からジムをはしごするほどの“トレーニング通”の正木投手。入団後に西武の選手はゴールドジムが通い放題になる特典を知らされると、「そうなんですか!」と驚き、「うれしい。楽しみです」と思わぬご褒美に笑顔を見せた。
目標は、ソフトバンクの育成からメジャーリーガーとなったメッツ・千賀投手。「これからが大事。吸収できるものを全部吸収して、結果につなげていきたい」と、“ゴールド”に輝く選手になることを誓った。
正木 悠馬 プロフィール
- 氏名:正木 悠馬(まさき ゆうま)
- 所属:上智大学 4年
- 出身:ワシントン州(米国)
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2025年育成ドラフト6位(西武)。上智大学史上初のドラフト指名選手。最速153キロ。投手コーチ不在の環境で、独学で成長した“雑草魂”の持ち主。









 
  
  
  
  

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