千葉ロッテが京大・田中英祐投手に指名あいさつ、田中投手はセカンドキャリアなど質問

田中英祐, 京都大

 千葉ロッテはドラフト2位で指名した京都大・田中英祐投手に林本部長が指名あいさつを行った。15分程度のあいさつの予定だったが、田中投手から質問があり50分に及ぶ指名あいさつとなった。

質問は大きく4つ

 指名あいさつは誠意を尽くす意味もあるが、選手のアピールなどイベント的な形になっている。具体的な話はこの場ではせず、これから始まる契約交渉の席でという事になる。

 しかし初めてプロ野球選手を出す京都大ということもあり、田中投手はあいさつの場で質問をした。質問は大きく4つで、「契約までのスケジュール」「寮生活」「メディア対応」といった質問にあとに、「セカンドキャリアについて」の質問もして驚かせた。

 プロ野球選手は活躍しても30代後半から40代前半には引退をしていく。活躍ができなければ20代で辞めていく選手も多い。これからプロ野球選手になる選手たちにとってはセカンドキャリアを考えておくことが重要になる。千葉ロッテの林球団社長がどのように答えたのかは不明だが、重要な質問だと思う。

 

睡眠時間は2時間

 昨日ドラフト会議で指名を受けた田中投手、当日は21時からKBS京都で生放送に出演し、それが終わるとチームメイトから祝勝会を受けた。

 2時に就寝してから4時に起き、5:30には朝日放送に入って立て続けに番組に出演、12時前に終わるとテレビ東京の取材を受けながら車で移動し、京都大で関西テレビ、読売テレビの取材を受けた。そして14時に千葉ロッテの指名あいさつをうけ、その後に報道各社の取材を受けている。

 注目度が高い事もあるが、他の指名選手も地元のテレビに出演したり、新聞の取材を受けたりと当日は夜まで取材が続くという。まだ大変な時期は続く。

 

中村奨吾選手へのあいさつは

 ドラフト1位で指名した早稲田大・中村奨吾選手へのあいさつはまだ未定となっている。早稲田大が来週に重要な早慶戦を控えており、北海道日本ハムからドラフト1位指名された有原航平投手も指名あいさつや報道の取材をキャンセルしている。

 来週末の早慶戦終了後になりそうだ。

 「ロッテの選手寮はどこにあって、どういう住環境なのですか?」

 「仮に入団となれば、これからのスケジュールは? メディア対応が限界です」

 「セカンドキャリアについてですが、プロ野球をやめた方々は、どのような道に進まれるのですか?」

 田中から出た質問は大きく分けて、この3点だったが、いずれをとっても鋭い突っ込み。「さすが、京大!!」と林球団本部長も思わずうなった。

 形式的な指名あいさつが、まるで授業に様変わりした。ノーベル賞受賞者が会見を開く京都大学百周年時計台記念館の一室。林本部長らが冒頭のあいさつを終えて報道陣が退室すると、田中の怒とうの「質問タイム」がスタートした。

 「ホッとして、現実的なことを考えるようになった。何も分からない状態なので、いろいろと聞かせていただいた」

 今後の契約までのスケジュールに始まり、メディア対応や寮生活などについて矢継ぎ早に質問を投げかけた。時間にして50分。異例の長さに、林本部長は「15分程度のつもりだったんだけどね。質問が次から次に出てくる」と面食らった。その質問は「きちんと整理されており的外れなこともなかった。しゃべっていて楽しかった」と聡明(そうめい)さに感心した。

 驚かせたのは現役引退後のセカンドキャリアについての質問まで飛びだしたこと。最速149キロを誇る「秀才右腕」らしい“直球”を投げ、球団運営や経営に携わる職員や現場スタッフなどの選択肢があるとの回答を得た。ドラフト翌日に引退後の話題が出ることは極めて異例だが田中は「可能性のあることはシミュレーションができた方がいい」と理由を説明した。京大初のドラフト指名。身近にプロの世界を知る人がおらず田中にとっては貴重な情報収集の場だったのだ。


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