千葉ロッテはドラフト2位で指名した富山GRNサンダーバーズの大谷輝龍投手と、契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約を交わした。
たどり着いた道
最速159キロの速球を投げ、ついにプロ野球にたどり着いた。大谷輝龍投手は「目標は165キロ、いや166キロを目指します」と話した。仮契約は、ホテルニューオータニ高岡で行われ、球団関係者は「大谷さんなので」と話した。
大谷投手は小松大谷で高校3年時に140キロ中盤のストレートを投げ、好投手として注目された。その後、社会人の名門・JFE東日本に進んだが2年で退部をすると、地元に近い伏木海陸運送に入部したものの、ここも2年で退部し、今年から独立リーグの富山に入団した。
これまでの常識、終身雇用的な日本社会の考え方だと、2年くらいでチームを変える選手というのは、「もう目がない」と思われたかもしれない。しかし今は転職も当然となり、第2新卒などの仕組みも一般にあり、自分に合った所を探していくのは良いことだ。そうしてたどり着いた富山で、大谷投手は159キロの球を投げ、目標だったNPBにたどり着いた。ドラフト2位という高順位だった。
千葉ロッテはリリーフとして期待をしており、大谷投手も「リリーフや抑えが今の僕が一番輝ける場所だと思う」と話す。しかし、将来的には先発を希望しており、高校時のような投球が理想なのだろう。「真っすぐだと分かっていても空振りを取れる。先発でも、そういうボールを投げる投手になりたい」と話し、「当たらないストレート」を投げる事を目指す。
巡り巡ってたどり着いた道、プロで大活躍をしてまずは独立リーグ出身のドラフト2位指名選手として独立リーグの価値を高めるだけでなく、複数のチームをめぐりながら自分に合ったチームを探していくというスタイルも、当たり前というイメージに変えて欲しいと思う。



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