東京ヤクルトがドラフト指名選手の入団発表 ~新入団選手の詳細~

東京ヤクルトドラフトニュース2013年ドラフトニュース

 東京ヤクルトはドラフト会議で指名した6選手の入団発表を行った。

実戦派選手が揃う

 東京ヤクルトは最下位に沈んだ。小川泰弘投手が16勝を挙げ、バレンティン選手が60本塁打を放ったにも関わらずだ。小川投手の次が石川投手の6勝と投手陣が崩壊し、打者は川端慎吾選手は3割以上を打ったものの、主軸の畠山選手が打率.219と低迷し、武内選手、田中選手も機能しなかった。

 最下位のチームを立て直すべく、ドラフト会議では実戦派の投手を集めた形となった。ドラフト1位では大瀬良大地投手の抽選を外したものの杉浦投手を獲得、本格派右腕投手の獲得でエース候補にまた一人名前が加わる。ただし杉浦投手は、大学でも活躍したのが3年生になってからで、今年も春のリーグ戦途中に足を怪我してから調子を崩しており、まだ短い間しか活躍ができていない。少し時間をかかるかもしれない。

 2位の西浦選手は、内野手を補強したかった東京ヤクルトがドラフト2位で他球団に先駆けて指名した。法政大の4番を打つスラッガーの遊撃手で、遊撃手の守備は安定感を見せており、プロでも対応できそうな感じ。しかし打撃はチャンスに強いバッティングを見せるが好不調の波が大きく、確実性を上げていく必要がある。

 3位の秋吉投手は多くの実戦経験を積み、社会人でも何度も完封試合を見せるなど安定感と完投能力の高いサイドスロー。たまにあれ?という投球で序盤に降板することもあるが、1年間ローテーションで投げれる体力もある。4位の岩橋投手は大型左腕ながら130km/h台のストレートと大きなスライダーを投げる投手。ただし軟投派というわけではなく、強気にインコースを攻める力のある投球を見せる。

 5位の児山投手も多彩な変化球を持つが、ストレートで強気な投球を見せる。今年、八木祐亮投手が5勝を挙げたが、3年後当たりに頭角を現すのではないかと思う素質型投手。6位の藤井捕手は強肩に加え足もある選手で、捕手もそうだが、外野や代走などいろいろな場面で使える選手になるかもしれない。

 

ドラフト 名前 ポジション 背番号 特徴 出身チーム 説明
1位 杉浦稔大 投手 18 188cm85kg 右右 帯広大谷-国学院大 長身から低めに140km/h中盤投げる本格派
2位 西浦直亨 内野手 3 178cm75kg 右右 天理-法政大 大学4番を任されたスラッガーの遊撃手
3位 秋吉亮 投手 14 182cm75kg 右右 足立新田-中央学院大-パナソニック サイドから140km/h中盤速球で完投能力あり
4位 岩橋慶侍 投手 44 185cm83kg 左左 京都すばる-京都産業大 球速130km/h台も大きなスライダー武器
5位 児山祐斗 投手 61 182cm83kg 左左 関西高 143km/h速球と多彩な変化球織り交ぜる
6位 藤井亮太 捕手 51 178cm75kg 右左 高砂南-東海大海洋学部-シティライト岡山 セカンドまで2秒を切る肩と50m5秒台の俊足

 

 今季はドラフト2位の小川が16勝(4敗)、防御率2・93で最多勝と最高勝率、新人王のタイトルを獲得しただけに、ドラ1右腕への期待は高まる。指揮官は「春のキャンプまでに全力で動けるように準備してほしい。活躍できる環境を整えてあげたい」。キャンプではオーバーワークにならないよう小川の球数を制限した。杉浦にも細心の注意をはらうつもりだ。

 杉浦は「プレッシャーというよりは、多くの期待を感じている。自分の足元を見て一つずつ積み重ねたい」と気合を入れた。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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