ドラフト1位指名で隅田知一郎投手の抽選を外した東京ヤクルトだが、同じ即戦力左腕の山下輝投手を、広島との一騎打ちを制して獲得した。
今年のドラフトは左投手
東京ヤクルトは、投手陣の強化を掲げて高津監督が就任してから2年、セ・リーグの首位を走ることができる投手陣になってきた。それでも投手陣強化プロジェクトは継続し、高津監督は「今年のドラフトは左投手。そして、即戦力という所を狙っていました」と話した。
1位指名で隅田知一郎投手の抽選を、4球団の競合の末に西武に渡してしまったが、同じ即戦力左腕の山下輝投手を外れ1位で入札、広島と競合となったが獲得に成功した。
隅田投手は大学野球選手権で、神宮球場で1試合14奪三振の快投をみせていたが、山下投手は法政大で神宮で戦っている選手。今年は新型コロナのクラスターの影響でチームの練習があまりできず、秋のリーグ戦の登板もドラフト会議前日の10日だった。
それでも、まだ調整不十分な所はあったが、7回12奪三振の快投をみせた。実はその時、スカウト会議に出席するために神宮球場のクラブハウスに訪れていた高津監督が、モニターで映し出される山下投手の投球を偶然見て、「真っ直ぐに力があるし、右打者を打ち取る球種もある。今のチーム事情にすごくマッチした選手」と評価していたという。
「山下君を指名できてすごくよかったなと思います」と話し、満足そうな表情を浮かべた。
2位も神宮戦士
また、ドラフト2位でも同じ東京六大学・明治大の丸山和郁選手を指名した。50m5.8秒の俊足で、特に走塁で光を放つ。外野でも神宮球場をの広い範囲を縦横無尽に走り回る。
ヤクルトは青木選手がベテランとなり、青木選手のように足があり、守備のできる選手の獲得を目指しており、少し早い順位と思われるが、丸山選手の2位指名となった。
丸山選手は「六大学にとって聖地の神宮で、もう一度プレーできるのは本当にうれしく思います」と話した。




コメント