ヤクルトからドラフト1位指名を受けた法政大学の松下歩叶(あゆと)内野手(22)が24日、川崎市内の同大学施設で指名あいさつを受けた。青木宣親GM特別補佐(43)から「スワローズの中心選手に」と激励された右の大砲は、「40歳までやりたい」と長期的な活躍を宣言。また、大学日本代表の同僚で阪神に1位指名された創価大・立石正広選手に対し、強烈なライバル心を燃やした。
青木GM補佐が絶賛「執念はプライスレス」
運命の日から一夜明け、松下歩叶選手は青木宣親GM特別補佐ら球団関係者の訪問を受けた。日米通算2730安打を誇るレジェンドは、松下選手のプレーに「執念」を感じ取っていた。
ヤクルト・青木宣親GM特別補佐:「イレギュラーしても何とか体で止めようとする。打席の中の粘りもすごく見える。そういう気持ちがプレーに出る選手はそういない。これだけでもプライスレス。強い思いを持っている人間の方が間違いなく伸びる。長く生き残れる」
42歳まで現役を続けた青木GM補佐から「自分と向き合うこと。それはすごく必要」と“長寿の秘訣”を授かった松下選手は、「40歳までやりたいです。一つの指標というか、目指すところです」と、息の長い選手になることを誓った。
打倒・立石!「必ず立石だけには負けない」
同じセ・リーグで戦うライバルへの闘争心を隠さなかった。ドラフト1位で3球団が競合した創価大学の立石正広選手は、同じ右打ちの内野手で、大学日本代表では同僚だった。「彼のプレーをすごいなと思った」と実力を認めつつも、「大学入学前に『世代ナンバーワンの選手になりたい』と目標を掲げたが、結果的にはそこまでいけなかった」と悔しさをにじませる。
「プロに入ってからは、必ず立石だけには負けない」。そう宣言した松下選手は、11月か12月に立石選手と合同練習を行う約束もしているという。ライバルの存在を刺激に、まずは「大学の時から、ずっと打点にこだわってやっていた。打点王を取れるように頑張りたい」と、近未来の目標を掲げた。
松下 歩叶 プロフィール
- 氏名:松下 歩叶(まつした あゆと)
- 所属:法政大学 4年
- 出身:桐蔭学園高校
- ポジション:内野手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:181cm・87kg
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位(ヤクルト)。日米大学野球MVP。東京六大学リーグ通算12本塁打を誇る右のスラッガー。“ポスト村上”として期待される。










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