東京ヤクルトからドラフト6位指名を受けたNTT東日本の石井巧内野手(23)が28日、千葉県船橋市の同社野球部寮で指名あいさつを受けた。走攻守のバランスが取れた遊撃手は、実兄である日本ハム・石井一成内野手との対戦を熱望。活躍することで、室町時代から続く実家の「石井米」をPRすることも誓った。
憧れの兄と同じ舞台へ「開幕1軍、目指します」
青木宣親GM特別補佐らから指名あいさつを受けた石井巧選手は、「開幕1軍」を力強く宣言した。その視線の先には、プロの世界で戦う兄の姿がある。「兄はずっと憧れの存在」と語り、日本ハムに所属する石井一成選手との兄弟対決を「交流戦や日本シリーズで対戦することができたら最高です」と心待ちにした。
ヤクルトは今ドラフトで1位の松下歩叶選手(法政大)、2位の松川玲央選手(城西大)と、大学屈指の遊撃手を1位2位で指名した。そこへ来ての6位指名ということで、二遊間の競争は激しい。それでも石井選手は「ホームランを何本も打つタイプではない。守備でも派手さはなくとも堅実にこなす選手になりたい」と、自身のプレースタイルを貫き、兄と同じ舞台に立つことを目指す。
600年続く「石井米」を神宮へ
栃木県那珂川町にある実家は、室町時代から約600年続く米農家。幼少期は兄と共に田植えなども手伝っていたという。「甘くて米だけで食べられる。すごくおいしいのでぜひ食べてください」と、実家の「石井米」をアピール。
「兄の影響もあって日本ハムの選手たちもよく食べてくれているみたいで。ヤクルトでも広まってほしいなと思います」。プロでの活躍が、最高の宣伝となる。神宮球場で「石井米」のコラボグルメが販売される日を目指し、まずは開幕1軍を掴み取る。
石井 巧 プロフィール
- 氏名:石井 巧(いしい たくみ)
- 所属:NTT東日本
- 出身:作新学院高校 – 中央大学
- ポジション:内野手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト6位(ヤクルト)。走攻守のバランスが取れた遊撃手。兄は日本ハム・石井一成内野手。実家は600年続く米農家。











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