阪神は、日体大の矢澤宏太選手を、ドラフト上位候補にリストアップしていることがわかった。
球団関係者が絶賛
矢澤宏太選手は投げては最速150キロのストレートと、抜群の切れ味を見せるスライダーを投げ、昨年秋にリーグ戦3勝を挙げている。回転数の多い球が特徴で、日体大の辻コーチも「指導してきた投手で、スライダーが3000回転を超える投手は初めて」と評価する。
また、打者としては高校通算32本塁打の長打力を大学でもみせ、昨年春は大学の4番を打った。昨年冬の侍ジャパン大学代表候補合宿では鋭い当たりを飛ばしたほか、50mの計測で5秒80を記録し、その身体能力の高さを見せつけた。
矢澤投手は今年のドラフトの中心的存在となっているが、阪神も球団関係者が腕の振りがしなやかで地肩も強い。打撃も非凡なものを持っていて野球センスにあふれている」と絶賛する。
阪神は一昨年は打撃のある外野手として、佐藤輝明選手をドラフト1位で獲得、また、一昨年、昨年と左腕投手の補強を行い、伊藤将司投手や鈴木投手、桐敷投手を獲得している。左は及川投手を含めて層が厚くなって来ているが、まだ絶対数が足りないとしている。
外野陣も安打製造機でスピードのある近本選手、強打の佐藤輝選手がおり、その両方の素質を持つ矢澤選手が入ると左が3枚並ぶものの、攻守のバランスは悪くない。ただし、左投手や外野手だけではなく、二遊間もさらに層を厚くしたいポイントでもあり、今年秋までのチーム状態や、リストアップされる選手によってドラフト上位指名は変わっていくのではないかと思う。
それでも、左腕投手、強打と俊足の外野手ということで、両方の補強ポイントに入ってくる矢澤選手は、12球団の上位指名の有力候補となるはずだ。


球界関係者も「腕の振りがしなやかで地肩も強い。打撃も非凡なものを持っていて野球センスにあふれている」と絶賛する逸材。指名打者制の首都大学野球リーグで3年春から「4番・投手」として本格的な「リアル二刀流」をスタートした。
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