今秋ドラフトの超目玉、創価大学の立石正広内野手(21)は、23日のドラフト会議で広島、日本ハム、阪神の3球団から1位指名を受け、抽選の末に阪神が交渉権を獲得した。一夜明けた24日、球団からの指名あいさつを受けた立石選手は、「打球のインパクトの音」といった細部まで評価されたことに自信を深め、将来のタイトル獲得、そして母と同じ五輪出場という壮大な夢を語った。
3球団競合、藤川監督が引き当てた赤い糸
一夜明けた24日、立石正広内野手は竹内球団副本部長や畑山統括スカウトら4人から指名あいさつを受けた。藤川監督のサイン入りドラフト会場入場証を手渡され、「自分を評価してくださったポイントをしっかり聞くことができたので、自信にもなりました」と晴れやかな表情。特に「飛距離もそうだが、打球のインパクトの音とか、小さいことを評価していただいたのでうれしかった」と、スカウト陣の“細かすぎる”評価ポイントに笑顔を見せた。
憧れの森下と共闘、母と同じ五輪の舞台へ
阪神のイメージを問われると、真っ先に名前を挙げたのが森下翔太選手だった。同じトレーニング施設で練習するなど面識があり、「勝負強さが異常なほどあると思う。かっこいい」と尊敬の念を口にする。CSファイナルステージでのサヨナラ本塁打には「興奮しました」と、来季からの共闘に胸を躍らせた。
その視線は、さらに先も見据えている。母・郁代さんは、バルセロナ五輪にバレーボール日本代表として出場したオリンピアン。「お母さんからはいつも『上には上がいるし、そういう時は練習するしかない』と口癖のように言われてきた」と、その金言を胸に成長を遂げた。「お母さんと同じ土俵に上がるというか、そこも目指しながらやっていければ」と、2028年のロサンゼルス五輪への出場も新たな目標に加わった。
置き土産は日本一「去年の借りを返す」
プロ入り前に、まだやり残したことがある。11月2日からは、明治神宮大会の出場権をかけた関東地区大学野球選手権が開幕する。昨年は神宮大会の決勝で青山学院大学に敗れ、準優勝に終わった。「今まではどこに行ってもちょっとドラフトを意識した部分があった」という雑念も消え、「吹っ切れてやりやすい部分もあるので爆発させたい。チームとしても去年の借りを返せるように」と、大学日本一を置き土産にすることを誓った。
立石 正広 プロフィール
- 氏名:立石 正広(たていし まさひろ)
- 所属:創価大学 4年
- 出身:高川学園高校
- ポジション:内野手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:180cm・87kg
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位(阪神)。広島、日本ハムとの3球団競合。走攻守三拍子そろったアマチュアNo.1内野手。大学日本代表で4番。母はバルセロナ五輪バレーボール代表の苗村郁代さん。















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