阪神タイガースの新人7選手が甲子園球場や2軍施設「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」の見学、およびトレーニング指導を行った。歴史と伝統を感じる甲子園歴史館や、12球団随一の設備を誇る新施設を目の当たりにし、ドラフト2位・谷端将伍選手(日大)、3位・岡城快生選手(筑波大)、4位・早瀬朔投手(神村学園高)、5位・能登嵩都投手(オイシックス)らは、それぞれプロとしての第一歩に向けた熱い決意を口にした。
【ドラフト2位】谷端将伍:小5で見た「夢」が現実に、次は歴史館に名を刻む
東都リーグで2季連続首位打者に輝いた谷端将伍選手にとって、甲子園歴史館は特別な場所だった。名物の「ドラフト体験コーナー」で自分の名前が表示された画面を背に記念撮影。「当時の写真を以前見たんです。こうやって現実になってうれしい」と感慨深げに語った。
実は小学5年生の夏、家族と甲子園観戦に訪れた際に同じコーナーで写真を撮り、「野球選手って格好いいな」と憧れを抱いた場所だった。11年の時を経て、本物のドラフト指名選手として帰還した。
館内では、日大の大先輩である和田豊ヘッドコーチや、幼少期にTシャツを持っていたという金本知憲氏の展示に見入った。「和田ヘッドコーチのもとで成長したいと強く感じましたし、自分もそれ(記念品を飾られる)ぐらいの活躍をしたい」。夢を叶えたスラッガーは、新たな夢として「歴史館入り」を掲げた。
【ドラフト3位】岡城快生:憧れの赤星憲広氏に「弟子入り」志願、目標は50盗塁
50メートル5秒82の俊足を誇る岡城快生選手が足を止めたのは、球団OBで盗塁王5回の赤星憲広氏の展示コーナーだ。「赤星さんの盗塁を凄く参考にしたい。一つの目標として頑張っていきたい」と、偉大なレジェンドへのリスペクトを口にした。
赤星氏が臨時コーチなどで訪れる機会があれば、「盗塁のスタート面はまだまだ。どういうスタートを切っているのかお聞きしたい」と弟子入りを志願。セ・リーグでは2005年の赤星氏以来となる「シーズン50盗塁」を目標に掲げ、「簡単ではないと分かっているけど、一つの目標」と、自慢の足で甲子園を駆け回ることを誓った。
【ドラフト4位】早瀬朔:高卒唯一の入団、藤川球児監督の「直弟子」熱望
新人唯一の高卒入団となる最速151キロ右腕・早瀬朔投手は、同じ高卒から球界を代表する投手へと上り詰めた藤川球児監督への憧れを示す。「藤川監督も同じピッチャー。いろいろ教えていただきたいこともありますし、将来的に藤川監督みたいなピッチャーになりたい」と、指揮官からの直接指導を熱望した。
SGL尼崎の球場を見て「甲子園とすごく似ていてあまり変わらない。1軍を目指してできる環境」と感激。「1軍で投げられるように技術も上げていきたい」と、若き剛腕は目を輝かせた。
【ドラフト5位】能登嵩都:イースタン4冠右腕、1軍級施設に驚愕「規模が違う」
イースタン・リーグで最多勝など投手4冠に輝いた即戦力・能登嵩都投手は、新施設の充実ぶりに度肝を抜かれた。「他の球団の室内練習場を借りて練習したこともあるけど、規模が違う。そこで野球ができるのは本当にありがたい」。巨大な室内練習場や最新機器を前に、1軍戦力への意欲をさらに高めた。
新人最年長(24歳)として同期のまとめ役も担う右腕は、「早く1軍で勝負したい」と気合十分。ファームで無双した実力を、最高の環境でさらに磨き上げ、聖地のマウンドを目指す。
新人4選手 プロフィール
谷端 将伍(たにはた・しょうご)
- ドラフト: 2位
- 所属: 日本大学(22歳)
- ポジション: 内野手(三塁手)
- 投打: 右投右打
- 特徴: 東都リーグで2季連続首位打者を獲得した右の巧打者。勝負強さと広角に打てる技術が魅力。
岡城 快生(おかしろ・かいせい)
- ドラフト: 3位
- 所属: 筑波大学(22歳)
- ポジション: 外野手
- 投打: 右投右打
- 特徴: 50m5秒82の俊足とパンチ力を兼ね備えたアスリート。国立大出身のスピードスター。
早瀬 朔(はやせ・さく)
- ドラフト: 4位
- 所属: 神村学園高校(18歳)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 特徴: 最速151キロの直球を投げ込む本格派右腕。高いポテンシャルを秘めた高卒ルーキー。
能登 嵩都(のと・たかと)
- ドラフト: 5位
- 所属: オイシックス新潟アルビレックスBC(24歳)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投左打
- 特徴: イースタン・リーグで投手4冠(最多勝・最優秀防御率・最高勝率・優秀投手)。制球力と投球術に長けた即戦力。













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