FA公示、オリックス金子千尋投手のいた2004年ドラフト会議

オリックス球団ニュース

 FA宣言をした選手8人が公示され、今日から交渉が解禁となる。目玉では阪神の鳥谷敬選手とオリックスの金子千尋投手だが、鳥谷選手は海外FAの資格がありメジャーリーグでのプレーを希望しており、金子千尋投手は国内FAだがポスティングでのメジャー移籍を視野に入れている。

金子投手のいた2004年のドラフトは?

 オリックスの金子千尋投手は長野商業からトヨタ自動車に進み3年目で頭角を現して2004年のドラフト会議で自由枠でオリックスに入団した。2004年のドラフトというと、巨人の渡邉恒雄オーナーなど3球団のオーナーが辞任するという球界に大きな衝撃を与えた一場事件が起きた年だった。

 その一場投手は最終的に東北楽天が獲得した。横浜は那須野巧投手を獲得したものの、のちに那須野投手にも規定外の5億円の契約金を支払っていたことが発覚している。

 各球団の自由枠や1位指名の選手をは次の通り。

パリーグ 自由枠・1位指名 セリーグ 自由枠・1位指名
埼玉西武 涌井秀章(横浜高) 中日 樋口龍美(JR九州)
福岡ソフトバンク 江川智晃(宇治山田商) ヤクルト 田中浩康(早稲田大)
北海道日本ハム ダルビッシュ有(東北高) 読売 野間口貴彦(シダックス)
千葉ロッテ 久保康友(松下電器) 阪神 能見篤史(大阪ガス)
オリックス 金子千尋(トヨタ自動車) 広島東洋 佐藤剛士(秋田商)
東北楽天 一場靖弘(明治大) 横浜 那須野巧(日本大)

 

 ダルビッシュ有投手、涌井投手、能見投手、久保投手、そして金子投手が成功をしたと言って良いだろう。またソフトバンクの江川選手やヤクルトの田中選手も現役でプレーし、野間口投手は故障もあり育成で契約をしている。

 

国内FAと海外ポスティング

 金子投手は肘のケガもあり2005年は1軍で登板しなかったが2006年に1軍に昇格するとここまで90勝48敗の成績を残し、今年国内FA権を取得した。

 しかし金子投手はメジャーリーグへの移籍をにらみ、FA権を宣言したうえでオリックスにはポスティングを申請するよう要請をすることになる。ポスティングをしなければFAで移籍をするという事だろう。オリックスもポスティングの方が高額な金額が得られるならば、ポスティングを選択せざるを得ない。

 FA宣言をしたものの巨人、阪神、福岡ソフトバンクなどは静観の姿勢を示している。メジャー移籍の気持ちが強いという判断だろう。ただしオリックスがポスティングを申請しないとなった時は、一気に動きが活発化しそうだ。

 

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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