中日は、FAで福岡ソフトバンクに移籍した又吉克樹投手の人的補償として、岩嵜翔投手を獲得したことを発表した。岩嵜投手はドラフト会議で福岡ソフトバンクと中日が指名競合となり、福岡ソフトバンクが獲得をしていた。
ドラフト会議の因縁
2007年のドラフト会議は、高校生ドラフトと大学社会人ドラフトに分かれており、10月3日に行なわれた高校生ドラフトでは、中田翔選手、佐藤由規投手、唐川侑己投手のBIG3に、11球団が指名をした(佐藤5球団、中田4球団、唐川2球団、西武は不祥事のために3位までの指名権無し)。
指名の結果、佐藤投手はヤクルト、中田選手が日本ハム、唐川選手が千葉ロッテに交渉権が確定したが、8球団が外れ1位の指名をし、高濱卓也選手に横浜と阪神、そして岩嵜翔投手に中日と福岡ソフトバンクが指名、岩嵜投手は福岡ソフトバンクに交渉権が確定した。
岩嵜投手は14年を投げ主にリリーフとして活躍し、2017年には40ホールドでタイトルを獲得、通算30勝33敗96ホールド11セーブの成績を残している。
一方、今回FAで福岡ソフトバンクに移籍した又吉克樹投手は、2013年のドラフト2位で独立リーグ選手の最高位で指名されると、初年度から24ホールドを挙げ、今年も33ホールドを記録し、通算41勝26敗143ホールド10セーブの成績を残している。
中日は又吉投手の抜けたリリーフ陣に、因縁の岩嵜投手を獲得したことは順当と言える。一方、福岡ソフトバンクのの三笠GMは「有望な選手が多くいる中で、28人というのは非常に少なく難しい作業でした」と岩嵜投手をプロテクト内に入れれなかったことについて話し、「岩嵜くんも来年の戦力として考えていた。又吉くんが入って岩嵜くんが抜けるということで、若手の投手にはまたチャンスが増えるということ」と話した。
ドラフト1位で指名をした中日に入団する岩嵜投手、又吉投手以上の活躍を見せたい。

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