東北楽天ドラフト2位・則本昂大投手が1勝目

東北楽天球団ニュース 2012年ドラフトニュース

 東北楽天で開幕投手をつとめたルーキーの則本昂大投手がプロ2戦目の先発マウンドに登ると、千葉ロッテ打線を6回4安打2失点に抑えてプロ初勝利を挙げた。

 コントロールは良くなかった。初回に四球、2回にも死球からピンチを招くと3回には3連打で2失点してしまう。そこで、「コントロールできないなら力のある球を投げようと思った」と開き直り4回から6回は最速149km/hのストレートを中心に押しまくって三者凡退で抑えた。

 6回を投げて4三振と則本投手にしては三振は少なめだったが、4回は2者連続三振を奪うなどストレートのキレが素晴らしかった。150km/hのストレートと鋭くて多彩なスライダー、そして何より強気で開き直れる精神力が則本投手の真骨頂なのだろう。

 この1勝にこれからも勝利を積み重ねることになりそうだ。今年の新人王だけでなく、これからの長い野球人生で相当の勝ち星を積み重ねることになるだろう。

 持ち味を生かした。3回は甘く入った変化球をとらえられ、3連打などで2失点。寒さと乾燥で指先が滑ってコントロールを意識しすぎた。「割り切って真っすぐ中心でいこうと。コントロールできないなら力のある球を投げようと思った」。開き直って腕を振り、4回以降は無安打。MAX149キロの直球が変化球も生き返らせた。

 

 夢をすでにかなえていた。小学5年生のとき、文集に書いた将来の目標は「プロ野球選手になって、開幕1軍に入って三振を取る」。3月29日、パ・リーグでは55年ぶりに新人として開幕投手を務めた。7回途中4失点でプロ初黒星。それでも、同じ文集に書いた好きな監督「星野仙一」の前で、目標は達成した。新たな目標を胸に上がったマウンドでつかんだ、プロ1勝だった。

 

 八幡商時代、プロ野球選手になることが夢だった。「プロはずっと目指していたけど、遠くなりかけてましたね」。三重中京大には一般入試での進学。アパートの壁には、雑誌から切り抜いた松坂の連続写真をはり付けた。あこがれの存在を追うように練習に打ち込み、大学2年で150キロをマークした。夢は目標に変わっていた。

 

 プロ入りの礎となった三重中京大は12年度で閉校。最後の卒業生となった右腕は「僕が活躍すれば名前は残る。もっともっと活躍して、三重中京大を残していきたい」。若い楽天投手陣を象徴する開幕投手が、母校の名も背負って、プロとしての大きな一歩を本拠地・Kスタに刻み込んだ。

 「(お立ち台は)思った以上に最高です。序盤は調子が上がらなかったけど途中から思い切り腕を振った」

 

 本拠地初登板。序盤は3四死球や3回に3連打などで2点を失うなど制球に苦しんだ。武器のスライダーに頼りすぎたことも悪い方に出た。だが、「どうせコントロールできないなら腕を振って力のある球を投げよう」と開き直った。4回から3イニング連続で3者凡退。最速149キロも記録した。プロ入りが決まってから練習を始め、同僚のダックワースから握り方を教わったツーシームが大きな落差を描き、4回に左打者の岡田を遊ゴロ。「意図的に投げられるようになれば右打者にも決め球になる」と収穫も口にした。

 

 不思議な縁を感じている。高校、大学の同級生から「顔が似ている」と言われ続けた田中は現在チームメート。開幕投手を務めた3月29日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で新人では55年ぶりの白星はならなかったが、田中から「勝ち癖が付いてくればどんどん勝てる」と6回まで接戦を演出した力投をねぎらわれた。今回の登板に向けては田中と同様に4日前、2日前にブルペン投球を実施。偉大な先輩の背中を追いかけている。

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