北海道日本ハム・大谷翔平選手が北海道初打席で2塁打

北海道日本ハム球団ニュース 2012年ドラフトニュース

 北海道日本ハムが地元札幌に戻って開幕戦が行われた。8番ライトに入った大谷翔平選手が第1打席の初球をスイングし2ベースヒットを放った。

 やはりタダモノじゃない雰囲気がある。対戦相手は昨年17勝をあげ、WBC日本代表メンバーでもある攝津投手。2回2アウトで回ってきた第1打席、「1試合の組み立てを考えるとストレートが来る」とストレートを予測し、初球の甘いストレートを左中間にはじき返して2ベースヒットを放った。福岡ソフトバンクの細川捕手も「初球から振ってくるところは凄いね。」と話した。

 レフト方向の長打に価値がある。腰は開くものの長い腕と上体はしっかりと残し、逆方向にも長打を打てた。大谷選手の打者としての素質を見せてくれた。第2打席、カーブ、シンカーなど変化球攻めに合うが、シンカーをすくってライト方向へ良い当たりを見せた。セカンドライナーになったものの、日本一の変化球投手と言って良い摂津投手に対して、変化球の対応力も見せた。

 個人的には投手大谷を早く見たいが、野手としてもこのままで続ければ良い結果を残すだろう。やっぱりすごい。

  大谷の頭はフル回転していた。マウンドではWBC日本代表で、昨年の沢村賞・摂津がにらみつけていた。「(1試合の)長いスパンの組み立てを考えると、シンカーを見せるのは早い。直球だけだろう」。2回2死。本拠地札幌Dで公式戦初打席に立った18歳は、驚くほど冷静だった。

 

 初球は予想通りだった。真ん中へ入ってきた137キロのストレート。狙い通りの球を振り抜くと、左中間へ強烈なライナーが伸びていった。大谷は悠々と二塁に到達。「しっかり引きつけて、良い感じで振れている。お客さんも入っていたし地元なので打てて良かった」とニヤリと笑った。

 

 3月29日の西武戦以来、5打席ぶりの安打をマークした。バットを変更したことが功を奏した。3日から、910グラムの重さを変えずに色を変更。「白の方が軽く見える」と独自の感覚から新調した。春季キャンプの終盤に「疲れてくるとバットが重く感じる」と漏らしたように、開幕から野手として1軍に帯同しながら、3月31日にブルペン入り。確実に疲労が蓄積していた。そこで気分転換を兼ね、バットをチェンジしたことが吉と出た。

 左中間方向への長打こそが大谷の持ち味だ。花巻東2年夏の甲子園。大谷が1回戦・帝京(東東京)戦で放った左翼フェンス直撃の一打が栗山監督の脳裏に焼き付いている。3月17日の中日とのオープン戦(鎌ケ谷)で右中間1号を放っても決して褒めなかった指揮官が、「一発で仕留めるのは大したもの。あれこそが彼の打球。自然と打てば、あそこに打球が飛ぶようになるからね」。待ち望んだ「理想の一本」が出たことにホッとした表情を見せた。

 

 ▼ソフトバンク・細川 (大谷について)当たっている大引を打ち取った後、油断したわけじゃないが、初球から振ってくるところは凄いね。

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