東北楽天・則本昂大投手が7回5安打10奪三振2失点で12勝、自分のフォームを貫きセリーグの小川泰弘投手に並ぶ

東北楽天球団ニュース 2012年ドラフトニュース

 東北楽天が優勝マジックをM26に減らした。ドラフト2位ルーキー・則本昂大投手の活躍は非常に大きい。

 則本投手はオリックス戦で7回を投げて5安打10奪三振、ホームランで2失点したものの、三振を奪う本来のスタイルで勝利を手にした。これで12勝を記録、チームでは田中将大投手1年目の11勝を抜きトップとなり、セリーグで新人王争いをしている東京ヤクルト・小川泰弘投手と並んだ。

 昨年のドラフト会議で、則本投手は不確定要素の一つだった。昨年の6月までに日本生命へ進む事を決めて内定を得ていたが、大学野球選手権で20奪三振を記録するとスカウトからも注目されるようになり、則本投手自身もプロでやれると思うようになった。そして、プロ志望を表明する。

 プロ側も、則本投手を指名した際に日本生命が不快感を示すのではないかという事もあったようだが、その実力を測りかねているところもあり、おおむねドラフト2位で消えるという事が予想されていた。そしてドラフト2位の6番目で東北楽天に指名された。ちなみにそれまで指名されたのは、横浜DeNA・三嶋一輝、オリックス・佐藤峻一、阪神・北條史也、千葉ロッテ・川満寛弥、広島・鈴木誠也の5人だ。

 則本投手は昨年、投げる前に上を見るフォームによって制球を乱しているのではないかと迷いを生じた場面があったが、甲子園で桐光学園・松井裕樹投手が同じく上を見るフォームで三振を奪っているところを見て、そのままのフォームを貫いたらしい。

 東京ヤクルトの小川泰弘投手もそうだが、特に大学・社会人の選手はアマチュア時代で作り上げたフォームに自信を持つべきだと思う。そのフォームでプロ入りすることができたのだから。社会人野球を見るとフォームが大学よりもいっそう個性的になっている投手が多い。自分で考えて作り上げ、自分の責任でそのフォームを貫く。プロ野球にいけなかったとしてもすばらしい事だと思う。

 則本は、力強く右拳を握った。7回2死。146キロの直球で、斎藤をこの試合10個目となる三振を見逃しで奪った。7回を3者連続で締めくくり、プロ初の2ケタ奪三振。「要所、要所で三振を取れたことが良かった」。07年に高卒新人の田中がマークした球団新人記録を更新する12勝目を挙げた。

 初めての同級生対決に投げ勝った。西は5年目ながら同世代。「若々しくいこうと思った」。全力で腕を振る投球スタイルで直球は最速148キロをマークしたのに対して、カーブは105キロ。6回に李大浩に2ランを浴びてリードを1点に縮められたが、球速45キロ差の緩急で翻弄。オリックスを2失点に抑えた。

 チームで田中の18勝に次ぐ12勝目は、リーグ3位の成績。星野監督は「若い選手には珍しく、もともとハートが強い」と評価する。滋賀・八幡商高3年夏の県大会準決勝で、前の試合で右親指に打球が当たった影響もあったが、マウンドに上げてもらえずに悔しい思いをした。当時は周りにプロの夢を語っても誰も信じてくれなかったが「絶対に見てろよ!という感じでした」。その反骨心で三重中京大からプロ入りを果たし、今では優勝を狙うチームで先発ローテーションを担うまでになった。新人王レースも独走状態だ。

  信念を貫いてよかった。三重中京大4年だった昨年、自身のフォームに迷いが生じた。リリースの前に一瞬だけ上を向くため、制球力に自信がなかった。矯正するか否か…。迷っていた矢先、昨夏の甲子園のテレビ中継にくぎ付けとなった。マウンドで躍動していたのは桐光学園の松井(当時2年)。自身と同様に投げる前に上を見るフォームで三振の山を築いていた。「このままのフォームでいこう」と決断した。

 この日に奪った10三振中、右打者から8三振。則本は「大学の同級生に“目線を切ると怖い”と言われたこともある」と振り返る。「あれだけ腕を振ってスライダーを投げられると右打者は怖いと思う」とは捕手の嶋。打線のキーマンでもある5番のバルディリスから2三振。序盤は不調でも攻略されなかった要因は独特のフォームにある。

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