藤浪晋太郎投手、練習試合で2回無失点デビュー、145km/h記録

阪神球団ニュース 2012年ドラフトニュース

 阪神のドラフト1位ルーキー・藤浪晋太郎投手がオリックスとの練習試合で実戦デビューし、2イニングを1安打無失点に抑えた。

 最速は145km/hを記録、T-岡田選手に対しては、カットボール、フォーク、カットボールで3球三振に斬って取るなど、変化球に切れを見せた。藤浪投手は「できれば三振を狙いたい場面だったので三振を取れて良かった。緊張はなかった。平常心で上がれたと思います」と話した。春夏連覇の投手には、まだ舞台が小さすぎるんかもしれない。

 オリックスは阪神と同じく、地元のスターとして藤浪晋太郎投手のドラフト1位指名を公表し指名した。抽選で獲得はできなかったが、森脇監督は「ボールも姿も何から何まで素晴らしい。称賛以外の何ものでもない。将来性豊かだし、真っすぐも素晴らしいし、球界の宝」と絶賛をした。逃した宝は大きいが、球界の未来を照らす宝物だろう。

 四球を2つ与えるなどの課題も見えた。まだ体も細く全身全力で投げているような印象もあり、ケガを少なくするためにも、今後、もっと力を入れなくても投げられるような体作りとフォームが必要になってくる。

 それでも、197cmの長身から投げられるストレート、そして変化球、それにこれまでの大舞台での実戦経験は、これまでの投手のスケールを超えていると思う。大いに期待したい。

 

 阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭高=が2日、上々のデビューを飾った。オリックスとの練習試合(高知・安芸)で対外試合に初登板して2四球を与えたが、初回無死一、二塁ではT―岡田を3球三振。最速は145キロだったが、要所を締める投球で2回を1安打無失点に抑え、2三振を奪った。

 
最速145キロ 緊張をみじんも感じさせなかった。初回、坂口の内野安打と四球で招いた無死一、二塁のピンチ。打席にT―岡田を迎えた時点でギアを上げた。表情を変えず2球で追い込むと、カットボールを内角低めに投げ込んだ。2010年の本塁打王を相手に圧巻の3球三振。「三振を狙いたい場面だったので。狙い通りにいってよかったです」と胸を張った。

 

 続く2回は先頭のバルディリスに四球を与えたが、落ち着いて無失点に抑えた。2四球を反省し、自己採点は70点と厳しかったが「強気に攻められた。逃げないで勝負できたと思います」と手応えを得た。最速は自己ベストに8キロ足りない145キロだったが、これから上がっていくはずだ。

 見せ場はいきなりやってきた。初回、先頭・坂口に不運な二塁内野安打を許し、続く安達には直球の制球が定まらずストレートの四球。対外試合デビューで、無死一、二塁のピンチを招いた。打席に迎えたのは、主砲T―岡田。ここで藤浪のスイッチが入った。

 

 カットボールとフォークで空振りを奪い、2球で追い込む。捕手・藤井のサインは内角へのカットボール。「三振を狙いに来いという解釈をして狙いにいった」。狙い通り133キロカットボールで空振り三振を奪った。

 

 「できれば三振を狙いたい場面だったので三振を取れて良かった。緊張はなかった。平常心で上がれたと思います」

 

 並の高卒新人なら震え上がる状況。しかし、何度も大舞台を経験している18歳は腕をしっかりと振り、内角にきっちり投げ込んだ。和田監督も「左打者にあれだけ突っ込んでいける。実戦向きだね」とうなった。

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