春季高校野球近畿大会が開幕し、大阪桐蔭が立命館宇治を9-2で下し、鳥羽が智弁学園に4-2で勝利した。注目の岡本和真選手は3打数ノーヒット、1死球に終わった。
岡本和真選手不発
智弁学園の岡本和真選手は今大会で再び全国レベルの投手と対戦し、アピールする機会だった。しかしこの日は厳しいインコース攻めを経験し、全国の投手のレベルを見せつけられた形となった。
第1打席でインコースを攻められ死球を受けると、第2打席では1アウト満塁の絶好のチャンスで打席が回ったが、インコースを突かれて三振を喫した。その後もインコースを攻められ3打数ノーヒットに終わり、チームも2-4で敗れた。
センバツ大会で2本のホームランを記録したが高めの甘いストレートをホームランにしており、続く試合の田嶋大樹選手の外角のスライダーに手を出すなど、スカウトの間でも評価が分かれていた。この試合ではインコースを攻められて課題を見せている。
これからプロ野球でもスラッガーに対しては外角の変化球やインコースを攻めてくるようになる。そこでインコースをさばき、外角を見逃すことができるかが成功の鍵となる。
長打力など素質は申し分ない。しかしこれから時間をかけて多くの投手と対戦し成長していく必要がある。プロ球団側もゆっくりと時間をかけてで将来の右の大砲を育てる事ができるチームが岡本選手を指名する事になりそうだ。
島西大来投手が勝利
鳥羽高校は島西大来投手が2失点で完投した。島西投手は175cmの左腕投手で切れの良い137km/hのストレートを投げる。
この日はインコース攻めなど強気のピッチングで智弁学園に勝利した。近畿屈指の左腕投手として評価されている。
0-2の三回1死満塁でインコースを突かれて三振を喫するなど、しつこい内角攻めに苦しみ「来ると分かっていたが、打ち切れなかったのが駄目だった」と反省の弁ばかりを口にした。本人には内角への苦手意識もあり、夏への課題となりそうだ。
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