済美高校の安楽智大投手がマスコミの取材に応じ、会見の機会とデモンストレーションの投球を行った。
肘の問題なし、1年目から
安楽投手は会見の中で、「肘のけがもあって将来性、将来性といわれるが、1年目からばんばんやってやるんだ、という気持ち」と話した。最近のプロ球団のスカウト会議の情報で、即戦力投手を求めて早大・有原航平投手に向かう球団が多い事を、やや気にしていたのだろうと思う。自らも即戦力としてやれることをアピールした。
肘の痛みについては「今年の夏も痛くなかったが、腕を振り切ることができなかった。もう少し早く投げ始めていれば」と話している。今年の夏に3回戦で敗れたのは、ピークを甲子園に合わせて調整をしていたという話しも聞く。しかしチーム状態がいじめの問題や監督の病気のことなどもあって良くなかったのだろう、県大会序盤で通常ならば打線で突き放せる相手から得点がなかなか奪えなかった。
上甲監督は故障後、なかなか本格的な投球をスタートさせない安楽投手に、早く投げるように促していたが、安楽投手は、それについても反省をしているのだろう。
9月のMRIの精密検査でも右肘に異常はみられず、本人の不安も消えて1年目からやっていくという発言に現れた形となった。
新たな夢を
安楽投手は上甲監督と、「全国制覇」「160km/h」「ドラフト1位でプロ入り」の3つの約束をした。全国制覇と160km/hは高校では記録出来ず、ドラフト1位でのプロ入りも上甲監督に見せる事は出来なかったが、3つの約束は遅れはしたもののこれから一つ一つかなえていくが、その最初となりそうなのは「ドラフト1位でのプロ入り」という事になりそうだ。安楽投手は「12球団どこが来ても行きたい」と口にした。
そしてこの日、「日本でしっかり野球を学んで、将来はメジャーにも挑戦したい」と、上甲監督と約束した目標の他に、新たな自分の目標を明らかにした。
安楽投手は悲しみを乗り越え一歩一歩進んでいる。1年生で150km/hを記録し、最速157km/hを記録した安楽投手は、”怪物”投手なのは間違いない。
「12球団どこがきても行きたい」と話す剛腕は将来的な大リーグ挑戦への思いも口にした上で「(昨秋の)肘のけがもあって将来性、将来性といわれるが、1年目からばんばんやってやるんだ、という気持ち」と威勢が良かった。
「将来的にメジャーに行きたい気持ちもあったが、今はメジャーではなくプロに挑戦したい。12球団どこでも行きます」ときっぱり。
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