福岡の常磐高校に最速142キロの速球を投げる183cmの本格派右腕が成長している。岩倉高校で2014年まで監督として指導し、2015年のドラフトで巨人にドラフト6位で指名された巽大介投手を育てた磯口監督が監督に就任している。
183cm右腕
西日本スポーツのトマスさんの特命リポートによると、常磐高校の末広篤弥投手は183cm80kgの体から142キロの速球を投げ、秋季福岡大会では5回戦まで勝ち上がる原動力となったという。142キロの速球と同じ腕の振りで投げられるスライダーが効果的だという。
岩倉高校で1997年にセンバツ出場を果たした磯口監督が2015年に監督に就任すると、入学時には67kgしかなかった末広投手に、筋力トレーニングとランニングで体を作ることを指導し体重を80kgに増やすと、球速も123キロだったものが142キロまでアップした。1日50本の100mダッシュと2時間の筋力トレーニングは、巽大介投手と同様のメニューだという。
また遠投で肩を鍛えていく指導もあり、フォームも固まり試合でも結果を残す右腕となった。末広投手は目標について、「意識していている数字はあります。中学時に投げ合った自由ヶ丘の岩田さんの最速148キロを越えたい」と話した。自由ヶ丘の岩田諒大投手は今年のドラフト候補だったが、プロ志望届を提出したもののドラフトでの指名はなかった。
福岡県は全国でも屈指の激戦区の一つで、センバツ出場が濃厚な福岡大大濠や東海大福岡、九州国際大付や西日本短大付などがひしめき合い、甲子園出場は非常に難しいものがあるが、その戦いの中でプロ注目の選手が競い合いながらどんどん出てくる地域でもある。2016年ドラフトでも九産大九州の梅野雄吾投手が東京ヤクルトにドラフト3位で指名されると、福岡大大濠の浜地真澄投手が阪神にドラフト4位で指名され、前述の岩田投手や九州国際大付の藤本海斗投手など速球派がそろっていた。
今年も福岡大大濠の三浦銀二投手などライバルと競いって末広投手など注目投手がどんどん出てきてほしい。
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