大阪桐蔭の1年生左腕・前田悠伍投手が、明治神宮大会初戦の敦賀気比戦でリリーフとして登板し、6回を2安打10奪三振無失点の圧巻の投球を見せた。
来年のドラフトでもいい
前田悠伍投手は、179cmの左腕投手で最速145キロの速球を投げる。有力投手の多い大阪桐蔭でもすでにエースとして投げている投手で、秋季大会もチームを明治神宮大会に導く素晴らしい投球を見せていた。
この日は4回に登板すると、9球で三者凡退に抑えた。そして5回、敦賀気比の4番・上加世田頼希選手を迎えるとギアを挙げ、この日最速の144キロのストレートを見せる。この回を3者三振に斬ってとった。その後もキレのあるストレートで9回までを2安打10奪三振無失点、先制されるなど苦しい試合展開を一気に打開し、最後は8-4と余裕を持ってチームを勝利させた。
この投球を視察したスカウトからは、早くもプロ入りを望む声が挙がる。
東北楽天・後関スカウト部長:「来年のドラフトでもいいくらい。うちの早川みたいにキレで勝負できる」
福岡ソフトバンク・永井編成育成本部長:「制球力があり直球はスピンが利いている。今の段階でも完成度は高いがもっと良くなるポテンシャルがある」
巨人・水野スカウト部長:「いつも安定していて、ピッチングがうまい。コントロールもいい。まだ1年生。これから、ひと冬、ふた冬越えてどうなるか楽しみ。」
東京ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク:「まだ16歳なのに完成度が高い。コントロールが良く、チェンジアップが良い抜けをしている。打席でも余裕があり野球センスがある。2年後が楽しみ。」
中日・松永編成部長:「バランスがいい。直球はまだまだ(球速が)出てくると思うけど、手元で速く、キレがあるので、打者はタイミングが取りづらい。変化球も緩急が、うまく使えている。順調に成長すれば、素晴らしい投手になれる。」
中日・米村チーフスカウト:「野球センス、球のキレ、勝負度胸と投手に必要なすべてのものを持っている。投げるスタミナがつけばもっと楽しみ」
今大会は花巻東の1年生・佐々木麟太郎選手が高校通算48号となるホームランを放っており、1年生が早くも注目されている。前田投手は佐々木選手について、「ナマで見たことがない。対戦するときは同じ1年生で、絶対負けられない」と話した。
2023年のドラフト会議では、藤蔭の152キロ右腕・松石信八投手とともに、高校生投手の目玉となりそうだ。

視察したスカウト陣も絶賛の嵐。楽天の後関昌彦スカウト部長は「来年のドラフト(指名)でもいいくらい。うちの早川みたいにキレで勝負できる」とドラフト1位左腕を引き合いに出し、ソフトバンクの永井智浩編成育成本部長は「制球力があり直球はスピンが利いている。今の段階でも完成度は高いがもっと良くなるポテンシャルがある」と2年後を想像した。
▽中日松永編成部長 バランスがいい。直球はまだまだ(球速が)出てくると思うけど、手元で速く、キレがあるので、打者はタイミングが取りづらい。変化球も緩急が、うまく使えている。順調に成長すれば、素晴らしい投手になれる。
▽巨人水野スカウト部長 いつも安定していて、ピッチングがうまい。コントロールもいい。まだ1年生。これから、ひと冬、ふた冬越えてどうなるか楽しみ。
中日の米村明チーフスカウトは「野球センス、球のキレ、勝負度胸と投手に必要なすべてのものを持っている。投げるスタミナがつけばもっと楽しみ」と期待。大阪桐蔭のOBで中日で活躍した同じ左腕の今中慎二さんと「近いものはある」と話す。“今中2世”の今後に注目だ。


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