2020年に夏の甲子園大会が中止となり、2021年も地方大会や甲子園でチームの出場辞退が相次いだ。そして2022年大会でも新型コロナが選手に過酷な試練を与えている。
主力メンバーが外れる
県岐阜商は大会前の検査では集団感染と判断されず、4日目の第4試合で社高校と組み合わせが決定した。しかし、3日夜に部の関係者から体調不良者出ると、そこから感染が広がり、集団感染と判断された。
鍛治舎監督は何度か出場辞退を考えたというが、出場できなかった3年生の顔を思い浮かべ、「彼らのために試合ができればと思って戦いに臨んだ次第です」と心境を話した。
試合は序盤から失点を重ねた。戦力の厚い県岐阜商だが、投手の制球や守備のミスなど、試合への心の部分で準備が難しかったように見えた。1−10で試合に敗れ、不本意な大会を終えた。
3年生は、新型コロナの感染が始まった2020年、センバツ大会が中止となる中で入学式もできない時に高校に入学し、夏の甲子園も中止となった。その後もコロナの感染の波がある中で、野球をすることと選択を迫られながらも、なんとか3年生までプレーし、スタンドに応援が入れるようになった大会でそのプレーを見せれる所まできた。
しかし、最後の甲子園で再びプレーする機会と奪われた。この選手に高校野球の3年間について振り返ることは非常に難しいと思う。思い切りプレーできた期間がどれだけあったのだろう。それでも、これからも野球を続けたいという選手がいてくれたらどんなに嬉しいか。
はっきりと不遇の3年間だったと言える。野球を続けることも困難だったと思う。それでも、これからの大学・社会人でこれまでできなかった成長をし、3年後、4年後に注目されるようになる選手は多いのではないかと期待もしている。




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